食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • 大気汚染:ヨーロッパの避けられる健康リスク

Air pollution: Europe's avoidable health risk
THE LANCET Volume 381, Issue 9870, 16–22 March 2013, Pages 876
現在のEUPM2.5規制値は年平均25 μg/m3でWHOのガイドライン10 μg/m3より高い。3月7日に健康環境連盟の発表した報告書「未払いの保健請求書:石炭火力発電がどうやって我々を病気にしているか」では、石炭火力発電由来の大気汚染が過小評価されていることを指摘している。年に18200人の早期死亡と428億ユーロの健康関連の費用が石炭火力発電所によると推定している。その健康影響の半分がドイツ、ポーランドルーマニアの石炭火力発電による。この報告書では2040年までにヨーロッパにおける石炭火力発電所の段階的廃止を提案している。
報告書
THE UNPAID HEALTH BILL  How coal power plants make us sick
http://www.env-health.org/IMG/pdf/heal_report_the_unpaid_health_bill_how_coal_power_plants_make_us_sick_final.pdf

  • 世界貿易規制グループが手の届く範囲を拡大

ScienceInsider
Global Trade Regulation Group Extends Reach
byDennis Normile on 15 March 2013
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2013/03/global-trade-regulation-group-ex.html?ref=hp
バンコクで開催されたCITESの会議での決定。絶滅危惧があるフカヒレ、サメの肉、エイの鰓の需要が増加していることは問題である。CITESは持続不可能な採取をリストアップする以上のことを行う。

  • 「ヒーラー」がHIVを感染させた:スイスの男性が裁判をすっぽかして逮捕された

‘Healer’ Infects With HIV: Swiss Man Arrested After Skipping Trial
March 15, 2013
http://www.theepochtimes.com/n2/world/healer-infects-with-hiv-swiss-man-arrested-after-skipping-trial-363318.html
「自然医学のヒーラーで鍼師」と称する男が鍼で16人をHIV感染させたとして再び逮捕された。8月に保釈されて3月から裁判が始まる予定だったが裁判所に行かすに自宅に閉じこもって警察にも撃つと脅した。彼は音楽を教えていて被害者の多くは生徒。

  • 心臓に問題?避けるべき30のハーブレメディ

Health(アメリカの女性向け健康雑誌)
Heart Trouble? 30 Herbal Remedies to Avoid
http://www.health.com/health/gallery/0,,20340370_20,00.html
安全だとみなされているがハーブレメディは心臓病の医薬品を処方されている人たちに重大な相互作用を引き起こす可能性がある。
(大衆向け健康雑誌でも天然物のリスクが言及されるようになってきた)

  • Westminster小学校でハラルソーセージからブタDNA

BBC
Pork DNA in halal sausages at Westminster primary school
14 March 2013
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-21791513
Westminster議会によると、Burdett Coutts学校の牛挽肉からヒツジとブタのDNAが検出された。

  • 恐怖対事実

Sydney Morning Herald
Fears v facts
March 18, 2013
Paula Goodyer
http://www.smh.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/fears-v-facts-20130315-2g5sa.html
毎日使う化粧品が我々を殺している?
化粧品の保存料に使われるパラベン乳がんの原因かもしれないという考えが発表されたのは10年前、その考えの提唱者であるDr Philippa Darbreはこつこつ研究を続けていて最近の論文では培養細胞がパラベンで増殖できることを発表している。これに心配すべきだろうか?Cancer AustraliaのDr Helen Zorbasは現時点ではパラベン乳がんリスクの増加が関連するという強い根拠はないという。乳がんについては多くの理論があるが、根拠の明らかでないものに注目するよりよくわかっているリスク要因に注目する方がよい。乳がんについては過体重、閉経、アルコールがリスク要因である。1日に標準サイズのお酒1杯で7%のリスク増になる
一方環境団体のアドバイザーであるDr Mariann Lloyd-Smithはパラベンだけではなく他の環境化学物質も心配だという。