食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース等

  • 膨大ながん研究で74のリスク要因遺伝子が明らかになった

Natureニュース
Huge cancer study uncovers 74 genetic risk factors
Erika Check Hayden
27 March 2013
http://www.nature.com/news/huge-cancer-study-uncovers-74-genetic-risk-factors-1.12675
しかし20万人の遺伝子検査では明確な因果関係は見つからなかった
これまで行われた中で最大規模のがん遺伝学研究で、この病気に関するたくさんの情報が提供されたが、同時にがんリスクを予想することの難しさも強調された。
研究者らは、腫瘍遺伝子環境共同研究(COGS)はがんの生物学的原因の理解を助けるだろうと言う。しかしこの研究で対象とした乳・前立腺卵巣がんについて、遺伝子だけで誰ががんになるのかを予想するにはまだ十分ではないと注意する。COGSは今日5つの雑誌に13の論文を発表した。COGSのコーディネーターPer Hallは「、誰ががんになるかのリスクを知るために全てのヒトの遺伝子を調べればいいとよく言われるが、それは時期尚早である」という。
COGSは新たに74のがんと関連するSNPsを発見しこれまでの2倍になった。しかしこれは家族性の乳がんの28%、卵巣がんの4%、前立腺がんの30%のリスクにすぎないと推定している。SNPを調べるより、女性に身内に乳がんになった人はいますかと尋ねるほうが彼女のリスクについてより良く知ることができる。

  • 主要環境団体の科学者がFDABPAについての画期的研究を賞賛:論争の転機になるか?

Forbes
Leading Environmental Group Scientist Praises FDA's Ground-Breaking Research On BPA: A Tipping Point In The Controversy?
3/27/2013
Trevor Butterworth,
http://www.forbes.com/sites/trevorbutterworth/2013/03/27/leading-environmental-group-scientist-praises-fdas-ground-breaking-research-on-bpa-a-tipping-point-in-the-controversy/
2月にボストンで行われたAAASの年次会合でFDAの3人の科学者がBPAについてのNTPとの共同研究について発表した。FDAの科学者は激しい混乱した議論を予想していたが、Silent Spring InstituteのRuthann RudelがFDAのDaniel Doergeの発表を賞賛したことに発表者も聴衆も驚いた。Doergeの研究は薬物動態についてのもので、非常に複雑で実施するのも理解するのも困難なものである。結果は全ての動物種で母親、胎盤、胎児が効果的にBPAを失活させるというものであった。この研究は非常に重要であるにもかかわらず、メディアはほとんど報道していない。
以下はDoergeへのインタビュー