食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文等

  • Twitterではワクチンに賛成する意見よりワクチンに反対する意見の方が広がりやすい

On Twitter, anti-vaccination sentiments spread more easily than pro-vaccination sentiments
4-Apr-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-04/ps-ota040213.php
EPJ Data Scienceに発表される研究によると、Twitterではポジティブな意見は逆効果かもしれない。2009年のH1N1パンデミックの時期にワクチン関連のキーワードやフレーズを含むツイートを収集し、次いでユーザーのH1N1ワクチンについての意見を追跡した。その約10%について、ポジティブ・ネガティブ・ニュートラル・関係ない、に分類した。それをもとにのこり90%についてのコンピュータアルゴリズムをデザインし最終的に318379のツイートを分類した。その後各Twitterユーザーのフォローしている人の数やその中のポジティブやネガティブの意見の数を含む統計モデルを開発した。
その結果ネガティブな意見の方は伝染しやすいがポジティブな意見は広がらないことを見いだした。またネガティブなツイートへの暴露量が多いと本人もより多くネガティブなツイートをするがポジティブなツイートにはそういう効果はないようである。

  • チリでの禁煙法

Smoking ban in Chile
Olaya Astudillo
The Lancet Oncology, Volume 14, Issue 4, Page 139, April 2013
チリ政府が全ての公共の室内での喫煙やタバコの宣伝を禁止する新法を承認し、2013年3月1日から発効した。何年も、特にタバコ企業からの反対と戦っった。チリはラテンアメリカで最も喫煙率が高く、世界でも最もがんによる死亡率が高い

  • 中国政府ががんの村の存在を認める

Chinese Government admits existence of cancer villages
Helen Gao
The Lancet Oncology, Volume 14, Issue 4, Page 284, April 2013
2013年2月21日に発表された報告書で、いわゆる「がんの村」が存在することを中国政府が認めたように見える。この「化学物質の環境リスク予防とコントロールのための第12次5ヶ年計画」で、中国で作られる有害化学物質が「水や大気を汚染し」重大な健康と社会的懸念を生じていると認めている
"12th Five-Year Plan for Prevention and Control of Environmental Risk of Chemicals"
http://www.cciced.net/encciced/newscenter/latestnews/201302/t20130225_248445.html

Fukushima: no Chernobyl
Talha Khan Burki
The Lancet Oncology, Volume 14, Issue 4, Page 140, April 2013
WHOの健康リスク評価発表に関連して