食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 米軍基地で消費されているダイエタリーサプリメントのカフェイン含量

Caffeine Content of Dietary Supplements Consumed on Military Bases
JAMA Intern Med. 2013;173(7):592-594
Pieter A. Cohen et al.,
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1555822&utm_source=Silverchair%20Information%20Systems&utm_medium=email&utm_campaign=ArchivesofInternalMedicine:NewIssue04/08/2013
31検体のサプリメントのうちカフェインを含むことが表示されていてその量が90-110%の間だったのは9つのみ。

  • 肥満の規制方法:砂糖入り飲料のサイズ制限の思わぬ結果

Regulating the Way to Obesity: Unintended Consequences of Limiting Sugary Drink Sizes
Wilson BM, Stolarz-Fantino S, Fantino E
PLoS ONE 8(4): e61081
http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0061081
行動シミュレーション実験。飲料のメニューに、16 オンス24オンスまたは 32オンスがある場合、16オンス、12オンス2つのセット、16オンス2つのセットがある場合、16オンスしかない場合の3種類で何を選択するかを調べた。実験参加者は2つのセットを選ぶことが多く、販売者の利益もセット販売だと多くなった。
(ニューヨークの飲料サイズ制限はセット販売で意味が無くなりかえってたくさん飲ませる可能性があるという論文)

Reliability of neuroscience research questioned
10-Apr-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-04/uob-ron040913.php
Nature Reviews Neuroscienceに発表された論文で、ニューロサイエンスの分野では小規模の、検出力の少ない信頼性の低い研究が蔓延していて効率が悪く資源の無駄である。サンプルサイズの小ささと研究対象としているわずかな影響により間違ったまたは誤解を招く発見が多く生み出されている。これは脳の画像解析から遺伝子研究、動物実験に至るまで幅広い実験手法にわたって観察される

  • 食品と水のヒ素汚染についての大きなシンポジウム

Major symposium on arsenic contamination in food and water supplies
10-Apr-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-04/acs-mso031213.php
ACS年次会合のプレスリリース
殺人用の毒物として使われた過去、米国の土壌中濃度、コメとコメ製品のヒ素ヒ素の生物学的利用度と食品から摂取することのリスク、地下水ヒ素汚染のレメディエーション、測定法など
FDAのCFSANからのコメとジュースの測定、米国コメ業界のコメのヒ素対策(ヒ素を取り込みにくい品種の開発や栽培方法)についての発表もある。というかコメが最大の関心のようだ