食品安全情報blog過去記事

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興奮剤は健康に危険な可能性があるとFDAは警告

Stimulant Potentially Dangerous to Health, FDA Warns
04/12/2013
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm347270.htm
FDAはジメチルアミルアミン(DMAA)という興奮剤を含むダイエタリーサプリメントが市場からなくなるために利用可能な全てのツールを使う。DMAAは痩身用、筋肉増強用などのサプリメントによく含まれるが血圧を上げて心臓発作などの心血管系の問題につながる可能性がある。その生物学的作用から、カフェインと同時に使用すると特に危険である。
2013年4月11日までにFDAはDMAAサプリメント の使用に関する86件の死亡や病気の報告を受け取った。多くは消費者や医師からの自主的報告である。FDAは企業に対してDMAAを含む製品は違法であると警告した。1社を除き使用中止に合意したが1社(USPLabs)は同意せずFDAの結論を覆す根拠と称する文献を提出した。しかしその文献をレビューしたところDMAAの使用を認めるものではなく、公式対応を準備中である。
FDAのダイエタリーサプリメントについての権限は医薬品などとは大きく異なる。安全でないあるいは違法な可能性のあるダイエタリーサプリメントの排除には、企業が自主回収に応じない場合FDAは通常非常に長い科学的法的手続きを経なければならない。
FDAが手続きを進める間、消費者にはDMAAを含むサプリメントを避けるよう強く要請する。DMAAの別名などは以下にリストアップした
Q & A on DMAA in Dietary Supplements
http://www.fda.gov/Food/DietarySupplements/QADietarySupplements/ucm346576.htm
課題
DMAAの使用に関するFDAの対応は、危険な可能性のあるダイエタリーサプリメントが関与する問題についてFDAの直面する課題を浮き彫りにする。世界中でダイエタリーサプリメントの使用が増加しているためさらにこの努力は重要になる。2011年のある研究では1988-1994年は40%だったが2003-2006年の間に米国成人の半分以上がダイエタリーサプリメントを使用している。
近年FDAは数百のダイエタリーサプリメントとして販売されている異物混入製品について消費者に警告してきた。消費者はダイエタリーサプリメントが医薬品とは違う監視体制であることを知るべきである。ダイエタリーサプリメントには販売前の認可は必要なく、一旦販売されてしまうとそれが安全ではないことを証明する責任がFDAにある。これは1994年の法律による。FDAは警告文書を出したり裁判に訴えたりできる。