食品安全情報blog過去記事

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FDAは乳製品のラベルについて意見を募集

FDA Wants Your Opinion on Dairy-Product Labels
04/15/2013
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm347194.htm
もしあなたがチョコレートミルクが大好きだが体重が気になるとしたら、「カロリー削減」ラベルのある製品に手が伸びるかもしれない。しかしミルク業者は単に「チョコレートミルク」と表示するほうを好む。何故か?FDAに提出された申請によると、理由の一つは「カロリー削減」や「砂糖無添加」のような表示は子どもにとってイヤなもので、学校のカフェテリアや食料品店の冷蔵庫で人工甘味料入りの風味ミルクに手を出すだろう。国際乳製品協会(IDFA)と全国乳業連合(NMPF)からの申請について、官報でパブリックコメントの募集が行われ、注目を集め混乱を招いている。意見の受付は2013年5月21日までである。
FDAの栄養と表示とダイエタリーサプリメントオフィスのMary Poos副長官によるとこの問題についてこれまで3万件以上のコメントが寄せられている。これらのコメントを見ると、表示の変更が何を意味するかについて相当の混乱がある。FDAはこの問題について消費者の意見を聞きたいが、同時に何が提案されているかについても正確に理解して欲しい。
変更の意味するもの
IDFAとNMPFによる申請はミルクの「同一性基準」の変更である。同一性基準はある種の食品が特定の名前で販売されるときに含まなければならない成分を定めたものである。現在、製造業者が同一性基準に合致しない成分を含む製品を販売するしたい場合、包装の主要部分の食品の名称は「カロリー削減」のような栄養含量強調表示を用いて変更しなければならない。「カロリー削減」のような単語は包装の目立つところに表示しなければならない。使用された甘味料の名前は成分表示に記載しなければならない。
IDFAとNMPFはFDAに風味付きミルク飲料や無脂肪ミルクなど他の17種の乳製品について、甘味料が標準成分に含まれるよう同一性基準の改定を申請した。そうすると表示に「カロリー削減」などの追加の説明が必要なくなる。
これが認められれば、甘味料を使ったチョコレートミルクが砂糖を使ったものと同様に単に「チョコレートミルク」と表示されることになる。違いを知るには成分表示を読む必要がある。
乳業団体は、子ども達が普通のミルクより風味付きミルクの方を好み、風味付きミルクに「カロリー削減」などの栄養含量についての表示があると子どもは好まないということが研究で示されたことを理由にあげている。FDAは消費者からの、もしこの変更が行われたら消費者に十分な情報提供にができるか、子ども達の購入週間は表示に影響されるか、などの意見を歓迎する。