食品安全情報blog過去記事

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2013年5月14日の議題とペーパー

COT Agenda and Papers: 14 May 2013
http://cot.food.gov.uk/cotmtgs/cotmeets/cotmeets2013/cotmeet14may13/cotagepap14may13
・土壌中汚染物質の新しいスクリーニングレベルの開発
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201318.pdf
歴史的に土壌が汚染された地域のリスク評価のためのスクリーニングレベル開発のための改訂毒性学的枠組みについて検討。
汚染されている土地の定義にはリスクベースのアプローチをとる。規制上の決定は「合理的におこりそうなこと」を根拠にすべきで「理論的に起こる可能性のあること」を根拠にすべきではない。出発地点は、「汚染されていると考える理由がなければ土地は汚染されていない」。土地の汚染によるリスクは単に土壌に含まれる汚染物質の量によるのではない。ヒトなどがどの経路でどのくらいどのように暴露されるかなどにもよる。法による汚染された土地としての分類は、意味のある有害影響がおこっている、あるいは意味のある有害影響がある相当な可能性がある場合にのみされるべきである、などの記述有り
(基本公害の話だけれど日本の原子力事故対応と比較すると味わい深い。)
・乳児の食事とアレルギーについて 論文準備中につき非公開
・乳児用食の高濃度ビタミンAのリスクについての声明第三次案
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201320.pdf
普通の食事で有害影響が出ることはありそうにないが、一部の乳児に与えられているダイエタリーサプリメントには懸念のある可能性がある。
・乳児用食との関連でエンドスルファン異性体、ペンタクロロベンゼン、クロルデコンについての第一次声明案
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201321.pdf
暴露量はADI以下、ADIが設定されていない場合でも暴露量は低く減少しているので毒性学的に懸念はなさそうである
・乳児用食の高濃度アルミニウムのリスクについての声明第三次案
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201322.pdf
基本的にPTWI (2 mg/kg bw )は乳児に当てはめるものではないが、推定暴露量は最大でもPTWIの33%で、腎機能が未熟であっても懸念とはならないであろう。
・乳児と小さな子どもの食事栄養調査
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201324.pdf
保健省のサイトに発表されたデータの情報提供