食品安全情報blog過去記事

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ビタミンBがアルツハイマー病を予防するという主張は証明されていない

Behind the Headlines
Claims vitamin B prevents Alzheimer's are unproven
Tuesday May 21 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/05May/Pages/Claims-Vitamin-B-prevents-Alzheimers-are-unproven.aspx
Daily Mailが「アルツハイマー予防のためにビタミンBを摂るべきか?」と尋ねる。この質問は毎日ビタミンBを摂ると軽い認知機能障害のある人の脳の萎縮を減らすことができるかかどうかについての研究による。軽い認知機能障害はアルツハイマー病のリスク要因である。研究者らはBビタミンの灰白質への影響に興味があり、これまでの研究ではアルツハイマー病の人では灰白質の一部が萎縮していてそれが病気の症状に寄与する可能性があるとされてきた。この研究では脳のある種の領域の灰白質消失がビタミンB投与で減ることが示され、特にホモシステインというアミノ酸濃度の高い患者で顕著であった。しかしながらビタミンBによる灰白質萎縮の削減がアルツハイマー病発症の可能性を下げるかどうかはわかっていない。さらなる試験でビタミンBの効果が確認され、リスクよりメリットが大きいことがわかるまで、健康維持のための最良の方法は、バランスの摂れた食生活、体重と血圧維持、運動である。