食品安全情報blog過去記事

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北欧ダイエットが心疾患を予防するという根拠はない

Behind the headlines
No evidence Nordic diet prevents heart disease
Friday May 31 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/05May/Pages/no-evidence-Nordic-diet-prevents-heart-disease.aspx
Daily Telegraphが「北欧健康法としてトナカイやベリーを食べよう」と言う。スカンジナビア地方の食生活がコレステロールを下げ、心疾患リスクを減らす可能性があるという。一方Mailオンラインは北欧食品を薦めて「地中海食は忘れよう」という。
新鮮な野菜や果物や豆、全粒穀物、オリーブ油、魚からなる地中海食が心臓によいことには幅広い根拠がある。しかし北欧食は?この研究はこれに答えてはくれない。
問題の研究は「健康的」あるいは「平均的」北欧食を最大6ヶ月していたメタボリックシンドロームの200人の北欧白人についてのもので、「健康的」北欧食はグルコース耐性やインスリン感受性、体重や血圧に影響はなかった。悪玉コレステロールと脂肪結合タンパク質のわずかな減少がみられたがこれは研究の主な目的ではなく健康上の重要性も限られる。また期間が短いため長期影響はわからない。
もしコレステロール値が気になるなら、新鮮な野菜や果物をたくさんと、飽和脂肪と砂糖を減らした健康的な食生活をすることを勧める。