食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 米国のすぐ食べられる朝食シリアルの最近の傾向

Recent trends in ready-to-eat breakfast cereals in the U.S
Robin G. Thomas et al.,
Procedia Food Science 2 ( 2013 ) 20 – 26
http://www.ars.usda.gov/SP2UserFiles/Place/12354500/Articles/ProcediaFS2_20-26.pdf
2005年から2011年の間に、主要メーカーの朝食シリアルの砂糖と塩の量が減り、繊維の量が増えているという報告。

  • ミセル動電キャピラリークロマトグラフィーを用いたリンゴジュースのパツリン測定の、分散液−液微量抽出法の評価

Evaluation of dispersive liquid–liquid microextraction for the determination of patulin in apple juices using micellar electrokinetic capillary chromatography
María Dolores Víctor-Ortega, et al.,
Food Control Volume 31, Issue 2, June 2013, Pages 353–358
EU基準値は果物ジュースに50 μg/kg 、乳児用ジュースは10 μg/kg であるがこの方法では検出限界0.6μg/kgだった。(というのが論文の主旨だけれど、検査した製品の約半分以上が基準超過だったということが主に報道されている)

  • フランス、ドイツ、スペインで市販されているオーガニック及び普通の穀物ベースの製品のフモニシン

Occurrence of fumonisins in organic and conventional cereal-based products commercialized in France, Germany and Spain
Josep Rubert et al.,
Food and Chemical Toxicology Volume 56, June 2013, Pages 387–391
1250検体を調べ、オーガニック製品のフモニシンB1とB2の検出率は11.4%、11.3%であったが、通常製品のフモニシンB1とB2の検出率は3.6%と3.5%であった。
穀物のかび毒や卵のダイオキシンなどはオーガニック製品のほうがリスクが高い。残留農薬とかび毒のどっちが重大リスクかというと圧倒的に天然物なので、オーガニックを安全のために選ぶというのはおかしいんだけど、多分情報を与えられていない。)

  • 若者のいじめと自殺は公衆衛生の問題である

Bullying and suicide among youth is a public health problem
19-Jun-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-06/ehs-bas061713.php
CDCの専門家委員会の知見を提示する、Journal of Adolescent Healthの特別号の紹介。
いじめに関与する若者は20-56%(被害者・加害者の両方)、高校生より中学生が多い、言葉によるいじめが肉体的あるいはネット上でのいじめより頻度が高く長期にわたる、いじめの被害者と加害者は精神及び肉体上の健康状態が悪い。いじめの悪影響は長期にわたる。