食品安全情報blog過去記事

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2011成人の陰膳調査:デザインと実施

Duplicate diet study 2011 on adults : design and implementation
2013-06-20
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350410001.html
オランダでは1976年から食品中の重金属や農薬などの摂取量を定期的に調査している。この目的のために代表者集団に24時間の陰膳を冷蔵ボックスで集めている。その後凍結乾燥して実験室で分析している。この報告書は2011年にどのような実験デザインでどう行われたかを記したものである。
2011年の春と秋にWageningenで25-65才の122人の検体を集めた。平均重量は2.7kg/人であった。同時に食事ダイアリーも記録し、ダイアリーと冷蔵ボックスの中身を比較した。食事ダイアリーからの計算量に比べると平均してタンパク質と脂質の量が13-21%箱の中身の方が少なかった。理由は一食あたりの量の推定が異なるなどいくつか考えられる。
参加者は年齢と性別においてオランダの集団を反映するものであった。教育レベルの低い人が少し少なかった。オランダ食品摂取調査の食事記録に比べると平均して10-20%栄養摂取量が少なかった。陰膳調査では参加者が調査期間中に食べる量を減らすなどのため過小推定であろう。暴露評価の際にはこれは補正する必要がある。
本文オランダ語