食品安全情報blog過去記事

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食品サプリメント成分としての「セチルミリストレイン酸複合体」の安全性に関する声明

Statement on the safety of 'Cetyl Myristoleate Complex' as an ingredient in food supplements
EFSA Journal 2013;11(6):3261 [9 pp.].
21 June 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3261.htm
欧州委員会からの要請により、NDAパネルは新しいマウスでの90日反復投与経口試験のデータをもとに「セチルミリストレイン酸複合体」(CMC)の新規食品成分としての安全性に関する意見を更新する。2010年にNDAパネルは安全性に関するデータないため、安全性は確立されていないと結論していた。申請者はこの新しい試験により試験に用いた再考用量である1000 mg/kg体重/日をNOAELであると主張しているが、この試験には欠陥が多く採用できない。CMCの安全性は確立されていない。
(事業者はOECDガイドライン408に従ったGLP試験だと主張しているが実際にはそうではない模様。委託業者がインドのTOXINDIA。きっと安いんだろう、そして事業者側にまともな毒性試験とはどういうものかについての認識が欠けているのだろう。)