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母乳を与えられた赤ちゃんは「将来有望」と研究が主張

Behind the headlines
Breastfed babies 'upwardly mobile' study claims
Tuesday June 25 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/06June/Pages/Breastfed-babies-upwardly-mobile-study-claims.aspx
Independentが「赤ちゃんに母乳を与えることは社会階級のはしごを登るチャンスを増やす」と報道した。これまでの研究では母乳を与えることが、感染しにくくなる、脳機能向上など赤ちゃんのたくさんの健康上のメリットになることと関連づけられてきた。しかし母乳を与えることに長く続く効果があるのか?最近の研究ではその可能性を示唆している。
この英国の研究は母乳を与えることの社会的上昇への影響を調べた。父親の職業と子どもが大きくなってからの職業を比較することで社会階層上昇を測定した。研究者らは1958年と1970年に生まれた子どもの集団を追跡し、母乳については母親の報告により、その30年後の社会階層を職業で評価した。また10-11才の時に認知及びストレス検査を行った。どちらの集団でも母乳を与えることと社会階層の上昇に関連があった。また母乳を与えられた子どもの認知及びストレス検査の成績が良く、これが社会階層上昇の原因である可能性がある。この種の研究は因果関係を証明することはできないが、母乳には他に多くのメリットがある。安全に母乳を与えることができる全ての女性には母乳を与えることが推奨される。
(母乳を与える率が高く働いていない母親が多かった1958年に母乳を与えることができなかった理由は現在とは違うだろう、と注記)