食品安全情報blog過去記事

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魚油が乳がんリスク削減と関連するかもしれない

Behind the headlines
Fish oils may be linked to reduced breast cancer risk
Monday July 1 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/07July/Pages/Fish-oils-may-be-linked-to-reduced-breast-cancer-risk.aspx
Mail Onlineが「週に2回油分の多い魚を食べると女性が乳がんから守られるかもしれない」と報道した。この話は油分の多い魚と乳がんリスクについての最良の根拠の解析に基づく。
研究者らは特にオメガ3多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)の影響を評価することに興味をもっていた。解析には80万人以上の女性のデータを含み、そのうち2万人がフォローアップ期間に乳がんになった。魚から最も多くn-3 PUFAを摂っていた女性の乳がんリスクが最も少ない摂取量の女性より14%少なかった。しかしながら他の全ての観察研究同様、解析は交絡要因により影響される。例えば魚を多く食べる女性はライフスタイルがより健康的である可能性がある。全体としてはこのレビューは現在の知見の良いまとめである。
BMJ
Intake of fish and marine n-3 polyunsaturated fatty acids and risk of breast cancer: meta-analysis of data from 21 independent prospective cohort studies
BMJ 2013;346:f3706
http://www.bmj.com/content/346/bmj.f3706