食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 中国の石炭を燃やすことは寿命を何年も短くする

Natureニュース
China's coal burning cutting lives short by years
Richard A. Lovett 08 July 2013
http://www.nature.com/news/china-s-coal-burning-cutting-lives-short-by-years-1.13360
歴史的研究は汚染濃度の高さと死亡率の高さを関連づける
PNASに発表された研究によれば、1990年代の中国で石炭を燃やすことによる粒子状物質の増加は5億人の寿命を5年以上短くした可能性がある。
中国の大気汚染が世界に大きく報道されたのは2008年の北京オリンピックの時期とこの冬で、北京の粒子状物質レベルは700 microg/m3を超え、米国の大気基準の50倍以上であった。
高濃度汚染による影響を推定するために、中国政府が1950年から1980年にかけて淮河秦嶺山脈の北側に棲む人々の暖房用に石炭を無料で配布した結果、南部より北部で汚染物質が55%増えて550 microg/m3に達したという事例を調査した。その結果心肺疾患による死亡率の増加が確認された。この研究は、化石燃料、特に石炭、の使用を減らすことが健康によい影響を与える可能性を示す。

  • MEDIKIDS

http://www.medikidz.com/
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  • ハーバードの研究者が環境中の水銀遺産に警告

Harvard researchers warn of legacy mercury in the environment
July 8, 2013
https://www.seas.harvard.edu/news/2013/07/harvard-researchers-warn-legacy-mercury-environment
厳しい排出削減をしなければ、将来の海洋中水銀レベルは予想されているより大きく増加する可能性がある
環境中に放出された水銀は最終的に海にいき、そこで数百年から千年とどまり魚のメチル水銀汚染源となる。主な排出源は石炭火力発電と金の採鉱である。

  • 食事からのヒ素摂取量とがん罹患との関連について

http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3302.html

ヒ素摂取は喫煙男性の肺がんのリスクをあげる
女性では非喫煙者で無機ヒ素摂取量と肺がんに正の関連がみられました
無機ヒ素摂取量の寄与食品は、大きい順から、ひじき50%、米類35%、海藻類5%、魚介類4%、野菜類3%、果物類2%でした

(ヒジキの摂取量は僅かなのに無機ヒ素摂取量への寄与は大きい。)
Dietary arsenic intake and subsequent risk of cancer: the Japan Public Health Center-based (JPHC) Prospective Study
Norie Sawada et al.,
Cancer Causes Control. 2013 July; 24(7): 1403–1415.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3675277/