食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

Natureニュース
Animal studies produce many false positives
Heidi Ledford
16 July 2013
http://www.nature.com/news/animal-studies-produce-many-false-positives-1.13385
神経疾患研究を吟味したところ「相当なバイアス」が広がっていることが示された
神経疾患の動物実験データ4000以上を統計解析したところ、研究の約40%が統計学的に有意な結果を報告していた。これは予想される値の約2倍である。この結果は、一部はヒト臨床試験を正当化するために使われている論文として発表されている仕事は、ポジティブな結果に偏向していることを示唆する。
このバイアスは、前臨床研究でうまくいった治療法がヒトでは滅多に成功しないことの一部を説明できる。PLoS Biologyに発表された。
動物実験の欠陥が報告されるのはこれが初めてではない。他のチームはサンプルサイズの小ささと盲検でないことがいかに結果をゆがめるか、あるいは研究者はポジティブな結果のみを発表する傾向があることなどを報告している。
前臨床にも臨床試験同様の盲検、最初にサンプルサイズと解析法を決定する、などの品質保証方法が必要である。

UK animal research increases again
16 Jul 2013
http://blogs.nature.com/news/2013/07/uk-animal-research-increases-again.html
主にGMマウスの使用が増えたことによる。1995年にはGMや突然変異マウスは12%だったが2012年には48%になっている。

  • 見出しのメッセージ

Natureエディトリアル
Headline message
10 July 2013
http://www.nature.com/news/headline-message-1.13348
サイエンスコミュニケーションは変わりつつあるが、調査報告はまだ重要
先月ヘルシンキで77ヶ国のサイエンスコミュニケータと科学者800人以上が2年に1度の世界科学ジャーナリスト会議に参加した。10年前には新聞やテレビは科学ジャーナリストを雇っていたが今や絶滅危惧種で、一方科学コミュニケーション分野はブームになっている。サイエンスメディアセンターは科学者の声を届けることに力を入れているが、一方で新聞の科学面はよく調べられた記事ではなく単なるプレスリリースで埋め尽くされている。Brian Deerによる自閉症とワクチンの関連に関する主張の調査のような、科学的問題に対する真の調査報道は絶滅の危機にある。

  • 製品レビュー:グリーンやホールフード粉末や錠剤のレビュー

コンシューマーラボ
Product Review: Greens and Whole Foods Powders and Pills Review
Initial Posting: 7/5/13 Last Update: 7/12/13
https://www.consumerlab.com/reviews/Greens_Whole_Foods_Powders_Supplements/greens/
汚染物質が共通の問題
麦の葉やアルファルファ、昆布、スピルリナクロレラ、葉物野菜やその他のクロロフィル含有成分を粉末にしたり錠剤にしたりしたもの。11製品中5製品しか品質検査に合格しなかった。鉛、ヒ素、細菌が検出されている。最も高価な製品が品質検査に失格している。

  • インドビハール州で給食で20人死亡

BBCニュース
School meal kills 20 in India's Bihar state
17 July 2013
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-india-23337445
火曜日に無料のランチを食べて少なくとも20人死亡、28人が入院
死者が増える可能性がある
BBCの取材に対して教育担当者は野菜かコメに農薬が入っていたと疑っている、といい、ある医師は汚染植物油が中毒の原因と言っている

Common autism supplement affects endocrine system
15-Jul-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-07/uocd-cas071513.php
ルテオリンの研究によりプロゲステロン阻害作用が示された
Hormones & Cancerに発表されたコロラド大学がんセンターのSteven K. Nordeen博士らによるがん細胞を使った研究。
フラボノイドは健康によいと考えられているが、フラボノイドでも他のサプリメント成分でも医薬品とは違ってFDAが監視していないので注意が必要である。野菜をたくさん含む食生活は問題ないがサプリメントは何がおきるかわからない。

  • 大腸がんの新しい食事リスク要因が明らかに

Study reveals new dietary risk factors for colorectal cancer
15-Jul-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-07/uoe-uoe071513.php
エジンバラ大学のチームがEuropean Journal of Cancer Preventionに発表した研究によると、炭酸飲料、ケーキ、ビスケット、ポテトチップ、デザートなど砂糖と脂肪の多いものがリスク要因と同定された。既に確立されている家族歴、運動、喫煙もリスク要因として確認された。