食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • 5才の子どもの砂糖入り飲料と体重増加

Sugar-Sweetened Beverages and Weight Gain in 2- to 5-Year-Old Children
Mark D. DeBoer, et al.,
Published online August 5, 2013
doi: 10.1542/peds.2013-0570
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2013/07/31/peds.2013-0570.abstract?sid=3b717a98-1869-448a-bf78-4bfcf29a5286
より大きな子ども達と同様4-5才の子どもでも砂糖入り飲料と体重増加に関連があった

  • 飢餓で死ななかったら強くなる−ことはない

Natureニュース
If hunger doesn't kill you, it doesn't make you stronger
05 August 2013
http://www.nature.com/news/if-hunger-doesn-t-kill-you-it-doesn-t-make-you-stronger-1.13503
工業化前のフィンランドで、作物の収量の低下は、繁殖力と19世紀の飢饉における生存の減少を招いた。
妊娠中に十分食べることができなかった場合、そのこどもは後に健康状態が悪く寿命が短いことが1800年代からのフィンランドの教会の記録により明らかになった。出産前あるいは幼少期に食べるものが不足したヒトは脂肪を蓄える能力などが向上して食糧不足に耐えられるという仮説は否定された。PNASに発表された。

  • 母乳で育てることと母親戦争(マミー・ウォーズ)

Breastfeeding and the Mommy Wars
Posted by Dr. Claire McCarthy August 5, 2013
http://www.boston.com/lifestyle/health/mdmama/2013/08/breastfeeding_and_the_mommy_wars.html
子育て中の医師Claire McCarthyのコラム
母乳を与えることのメリットについての最近研究を読み、これについて書かなければと思った。そして書いたらまたマミーウォーズを激しく燃え上がらせるだろうとも思った。
小児科医として、私は母乳育児の支持者である。赤ちゃんにとってのメリットは明確である。新しい研究ではボストン子ども病院の私の同僚が母乳を与えている子どもの知能が高いことを見いだした。
私はこれについて書こうと思うが、私が母乳について書くと、母乳を与えている母親達の一部がそれを自分たちがよい母親であることのさらなる証明と受け取り、母乳を与えていない母親の一部は彼女らが劣った母親の証明だと受け取る。母乳について何かを書くといつでも恐ろしいコメントがつき、書くのが怖くなる。
結局のところ母乳を与えるかどうかは深く個人的な問題である。文字通り人格に関わる。胸を単なる授乳の道具とはみなせないし、働く母親にとって授乳を続けることは簡単ではない。これらの問題はあらゆる感情的反応を引き起こす。CDCの報告によると母乳を与える率は最近あがっている。母乳を与えることへの啓発や支援が増えている。しかし育児は母乳を与えるだけでは終わらない。やがて健康的な食事に運動、学校に行かせる、本を読む、テレビのスイッチを切るなどたくさんのことが母乳の影響より大きな影響を与える。母乳でいがみ合っている場合ではない。悲しいことに、母親であることは十分困難である。母乳について語るときの基本的ルールが必要だと思う:母乳の選択について非難しない、全ての母親に情報だけではなく支援を与える、母乳を与えるだけが育児ではない。

(マミー・ウォーズはもともとは1980年代の働く母親と専業母親の間の「論争」を指したものだが、今はあらゆる育児関連項目の選択の違いについての論争を指す。母乳かミルクか、紙おむつか布おむつか、高齢出産か若い母親か、学校に行かせるか自分で教えるか、等々、どちらが優れているかで延々と争われる。基本的に参戦しないことが吉。)