食品安全情報blog過去記事

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Berleley Wellness

  • 専門家に聞こう:1日摂取量

Ask the Experts: Daily Values
by Berkeley Wellness | August 19, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/ask-experts-daily-values
Q:栄養成分表示にビタミンやミネラルの“%1日摂取量(% Daily Value)”が表示してある。これは栄養所要量(recommended dietary allowances (RDAs))とはどう違うのか?
A:FDAが食品やサプリメントのビタミンやミネラルの表示のために1日摂取量を作った。これらは1941年にIOMが設定し定期的に改訂されているRDAs0をもとにしている。
食品にはカルシウム、鉄、ビタミンAとCの標準摂取量での%1日摂取量を表示しなければならない。他の栄養素については任意である。ヨーグルト1カップに「カルシウム40%DV」と表示してあれば、カルシウムのDVが1000mgなのでそれは400mg含まれることを意味する。RDAは年齢や性により異なるがDVは単一であり、表示のために単純化してある。全てのDVが現在の政府の助言を反映しているものではないことには注意が必要である。例えば2000年にはビタミンCのRDAは女性75mg男性90mgに引き上げられたがDVは60 mgのままである。ビタミンDのDVは400 IUであるが、3年前にRDAは70才まで600IU、70以上は800IUに引き上げられた。しかしそれでも% DVはあなたの摂取量の目安となる。

  • 元気で:化学物質の恐怖

Be Well: Fear of Chemicals
by John Swartzberg, M.D. | August 19, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/environmental-health/article/be-well-fear-chemicals
一人の読者から最近コーヒーや紅茶に含まれる化学物質ジハイドロゲンモノオキシド(DHMO)についてどれだけ心配すればいいのかと尋ねられて、私は彼がまじめなのかどうかわからなかった。彼が示したサイトDHMO.orgにはこの無色、無臭の化合物の危険性が記してある。これは1990年代にUC Santa Cruzの学生たちが作ったパロディで、無害な物質を恐ろしいものであると主張する典型的な健康に関するうわさの手法を使ったものである。何年もの間、根拠のない化学物質への恐れである「ケモフォビア」のパロディであるこのDHMOの警告をまじめに受け取る人はほとんどいなかった。
化学物質には生命にとって必須のものもあれば致死的なものもある。しかし化学物質は白黒二つに分かれているわけではない。少量なら有益な物質も大量なら危険になる。だから「毒かどうかは量による」ということが毒性学の基本原則なのである。
また多くの人が「ナチュラル」な化学物質は合成品より健康的でリスクが少ないと考えがちであるがこの区別はしばしば嘘である。植物から分離された無数の化学物質が今は合成できる。例えばビタミンCはオレンジに入っているものも合成されたものも同じである。多くの薬物は天然物に由来するが今は合成されている。
一方ボツリヌス毒素のような最も危険な化合物の多くは、天然物である。これまで何年もの間、我々は有害物質を含む各種ハーブレメディについて報告してきたがその最新のものはイチョウである。
食品は科学者がまだ探求を続けている驚くほど多数の天然化合物を含む。良い例がコーヒーである。コーヒーの中には人の健康にとって有害な可能性も有益な可能性もある化合物を含む。そしてあなたはそのコーヒーの化学物質にさらにDHMOを加える。