食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • バークレーのアトラジン活動家が、大学の研究費が減ったことについて言い争い、「巨大農薬企業」を非難し訴えるという

Forbes
Berkeley Anti-Atrazine Crusader Blames 'Big Ag', Set To Sue, After University Dispute Over Dwindling Research Funds
Jon Entine, 8/19/2013
http://www.forbes.com/sites/jonentine/2013/08/19/1577/
(一部抜粋)
カリフォルニア大学バークレー校のTyrone Hayesが、研究費がないため少なくとも一時的に研究室を閉鎖することになった。彼はよく使われている除草剤アトラジンについて他の研究者が再現できず説得もできない大量の研究を発表し続けてきた。彼は大学が、アトラジンの製造元であるスイスのシンジェンタ等からの圧力に屈して彼の研究室を閉め出したのだと主張している。
この話は1999年に始まる。Hayesは当時ノバルティスの契約研究者としてアトラジンの研究をしていた。Hayesはアトラジンがホルモン異常を誘発することを発見したと主張し、その後ノバルティスを離れたHayesはこの発見により自分は追放されたのだと主張している。3年後にHayesはアトラジンがカエルの性の異常を引き起こしそれはヒトでもおこるとする大ヒット論文を発表した。Hayesの主張は他の同様の研究で意味のある関連が認められないにもかかわらず嵐を巻き起こした。その後10年間、彼は化学企業の大きなとげであり、そのずさんな研究方法と奇抜な行動で評価担当の規制当局の頭痛の種であり続けた。しかしHayesは自分を「巨大な悪の多国籍企業が警鐘を鳴らす科学者を弾圧して有害な化合物を販売し続けている」という物語として提示し、反化学物質活動家は批判的解析をすることなくその話を拡散した。
アトラジンは世界で最も多く使用されている農薬のひとつで、最もよく調べられている化合物の一つでもある。過去40年間に7000の研究が行われた。EUでは科学的レビューの結果が許容できないリスクとはならないというものであったにもかかわらず2003年に活動家団体のキャンペーンにより販売されていない。しかし現在EUではアトラジンとほぼ同じ性質の、イデオロギー上の標的にはならなかったテルブチラジンが使用されている。
Hayesは反化学物質活動家の英雄であるが科学コミュニティにとっては厄介な存在であった。
大学の担当者は、事態はHayesの主張より平凡で、実験室や動物の維持管理の代価を彼が常に払っていないので、部門の担当者がお金を引き落としたら彼の使える額が減っただけとしている。大学は企業とは関係ない。

  • 皮膚がんの死亡率が男性で70%高い

Skin cancer death rates 70 per cent higher in men
Wednesday 21 August 2013
Cancer Research UK Press Release
http://www.cancerresearchuk.org/cancer-info/news/archive/pressrelease/2013-08-20-skin-cancer-death-rates-70-per-cent-higher-in-men?view=rss
悪性黒色腫による死亡率は、診断数が同程度なのに男性のほうが女性より70%高い。毎年6200人の男性が悪性黒色腫になりそのうち1300人が死亡、女性は6600人が発症し900人が死亡する。これは男性の方が進行してから診断される可能性が高いことを示唆する。場所の違いもある。女性は腕や足が多いのに男性は背中や胸が多く、背中の場合は見つけにくい。

  • リンゴジュースはコカコーラと同じくらい糖を含む、と専門家が警告

Hills News
Apple juice as sugary as Coca-Cola, experts warn
Aug. 26, 2013
http://www.hillsnews.com.au/story/1728424/apple-juice-as-sugary-as-coca-cola-experts-warn/?cs=27
オーストラリア栄養士会のスポークスマンKellie Bilinskiが、リンゴジュースはしばしば健康的な選択肢として選ばれるが、(カロリーについては)コーラを飲むのと変わらない、という。