食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース等

  • 病気のワニに鍼

Acupuncture hits the spot for ailing alligator
Friday, August 30, 2013
http://www.irishexaminer.com/world/acupuncture-hits-the-spot-for-ailing-alligator-241457.html
ブラジルの水族館に2007年からいるアルビノのワニBinoは生まれつき病気を持っている。水族館の生物学者Rafael Gutierrezは毎週30分、鍼治療をしている。(写真)
アメリカ動物鍼学会の会員は近年増加して900人になった
(ワニのツボなんて誰が決めたんだろう?)

  • 密造酒を飲んで友人が死んだため警告

Public health warning as friends die drinking moonshine
Matthw Denholm, Tasmania correspondent
From: The Australian
August 30,
http://www.theaustralian.com.au/news/nation/public-health-warning-as-friends-die-drinking-moonshine/story-e6frg6nf-1226706980170
タスマニア警察が昨日密造酒を飲まないように警告を発表した。中年男性2人が死亡した。メタノールが混入していたためと考えられる。2ヶ月前には3人が自家製酒で死亡している。

  • いかにして酷い科学研究がアメリカの保護者を怖がらせるのに使われているか

Forbes
How Abysmal Scientific Research Is Used To Scare America's Parents
Geoffrey Kabat
8/20/2013
http://www.forbes.com/sites/geoffreykabat/2013/08/20/how-abysmal-scientific-research-is-used-to-scare-americas-parents/
科学雑誌に発表される論文の多くは驚くほど質が低い
最近の例は American Journal of Epidemiologyに発表された「アメリカの子どもたちの尿中ビスフェノールAと肥満」である。
この論文はNHANESのデータを用いた横断研究で、データは1時点のみ、結果についても関連があったのは4群中白人の少年の1群のみ。
(論文の表を掲載。これを根拠にBPAが肥満の原因とは普通は言わない)

  • 専門家Q&A:シリアで使われたという化学兵器

SMC
Expert Q&A: Alleged use of chemical weapons in Syria
August 30th, 2013.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2013/08/30/expert-qa-alleged-use-of-chemical-weapons-in-syria/
Leeds大学環境毒性学Alastair Hay教授とのQ&A
サリンについては日本の経験があるのだけれど、国際社会に貢献できてない感じが)

  • シリアで何の化学兵器が使われたのかを決めるのは遅すぎるのか?

Nature
Is it too late to determine which chemical weapons were used in Syria?
Erin Brodwin
29 August 2013
http://www.nature.com/news/is-it-too-late-to-determine-which-chemical-weapons-were-used-in-syria-1.13639
Scientific Americanの記事
多分遅すぎることはないが早いに越したことはない
8月21日に化学兵器が使われ、国連監視団は最初は8月25日にシリア政府により立ち入りが認められたが24時間伸ばされて8月26日に現場に到着。
もしサリンなら29週間は検出できる。

  • 台湾の裁判所が科学者に対する名誉毀損訴訟の判決を下す

Natureニュースblog
Taiwan court set to decide on libel case against scientist
29 Aug 2013
http://blogs.nature.com/news/2013/08/taiwan-court-set-to-decide-on-libel-case-against-scientist.html
台湾の裁判所が9月4日に、石油化学企業が、工場が周辺住民のがんを誘発したことを示唆する研究を発表した環境エンジニアを訴えていた名誉毀損訴訟の判決を下す。
2010年に台中にある国立中興大学のBen-Jei TsuangがFormosa Plastics Group(FPG)の台湾Mailaoにある炭化水素処理工場近傍住人のがんの発症率が高いことを学会発表した。2011年11月にも発表した。2012年4月にFPGが130万米ドルの損害賠償を求めて名誉毀損で訴えた。この裁判の最終弁論が本日行われた。ノーベル賞受賞者を含む1000人以上の学者が署名した公開文書がTsuangを支持している。
判決がどうなっても控訴できるので裁判は終わらない可能性がある。

  • ニュースフォーカス

うんちの可能性
The Promise of Poop
Science 30 August 2013: Vol. 341 no. 6149 p. 956
便移植は多くの疾患の治療法になりうる。しかしさらなる研究が必要。

規制機関は非正統的治療法に取り組む
Regulators Grapple With an Unorthodox Therapy
Vol. 341 no. 6149 p. 956
便移植が広がるに従って政府は対応方法を検討
「プロバイオティック療法」
(プロバイオティクスが便移植を意味するようになったら食品はどうするのかな。プロバイオティクスヨーグルト=人糞入りヨーグルトみたいなイメージになったら食べたい?)

ScienceInsider
Pesticidemakers Challenge E.U. Neonicotinoid Ban in Court
2013-08-28
http://news.sciencemag.org/europe/2013/08/pesticidemakers-challenge-e.u.-neonicotinoid-ban-court
EU全域での3つのよく使われるネオニコチノイド農薬の禁止に対して、シンジェンタクロッププロテクションが昨日EU司法裁判所に今月初めに訴えたと発表し、バイエルクロップサイエンスも同じことをしたとScienceInsiderに語った。
裁判所が結論を下すには何年もかかるだろう。