食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • なぜ子どもの育て方にルールブックが作れないのか

Why parenting can never have a rule book
3-Sep-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-09/sfpa-wpc090313.php
親なら誰でも子育てに単純なレシピはないと言うだろう。子どもができると他の人から大量の、しばしば求めていないのに、アドバイスを与えられる。しかし大抵のアドバイスは最も重要な、その子どものことを考えていない。14600組以上の双子の数十の研究についての新しいレビューでは、子どもの育て方に子どもの遺伝要因が影響することを示す。
近頃の保護者には何でもできる優秀な子どもを育てなければならないというプレッシャーが大きい。子どもは白紙で生まれてくるわけではない。育て方、ではなく、子どもの要因について研究した。その結果子育ての違いのうち23%は子どもの遺伝子によると推定された。
(つまり子どもに厳しくあたってしまうのは親だけの責任ではなくその子の生まれもった性質により惹起される部分がある、ということ。たまたま育てやすい子だったおかげで良い親になれていることを自覚しないで他人にアドバイスしないほうがいいよ)

  • ヒトには広範な違いがあり、ほとんどは見えない

Wide range of differences, mostly unseen, among humans
5-Sep-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-09/tum-wro090513.php
全く同じヒトはいない。我々は皆同じ遺伝子をもっているが、多くの場所で配列が異なる。遺伝子はタンパク質の設計図なのでこれらの変異はタンパク質の機能に変化をもたらすが、それらの多くは目に見える健康影響をもたらさない。SNP解析。
Neutral and weakly nonneutral sequence variants may define neutrality;
Yana Bromberg, et al.,
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States, doi:10.1073/pnas.1216613110

  • 貝類の真菌毒素の消費者リスクを監視すべき

Risk to consumers from fungal toxins in shellfish should be monitored
5-Sep-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-09/w-rtc090413.php
Letters in Applied Microbiologyに9月6日発表されるYves François Pouchus教授らの研究によると、Penicillium属の真菌に汚染された地域の二枚貝は周囲より高濃度の毒素を含む。Penicillium属の真菌の毒素は急性中毒の原因にはならないが理論的には長期的にがんなどの健康影響の原因となりうる。

Birds protect Costa Rica's coffee crop
Traci Watson
05 September 2013
http://www.nature.com/news/birds-protect-costa-rica-s-coffee-crop-1.13689
キイロアメリカムシクイを含む種が、甲虫侵入を半分にする