食品安全情報blog過去記事

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原子力発電所と小児がんに「関連はない」

Behind the Headlines
'No link' between nuclear plants and child cancer
Friday September 13 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/09September/Pages/no-link-between-child-cancer-and-nuclear-power-plants.aspx
BBCニュースが「原子力発電所小児がんのリスクを上げない」と報道した−この見出しは1980年代からの議論に対応したものである。この見出しは英国で1962年から2007年の間に15才未満で小児白血病または非ホジキンリンパ腫になった2万人以上の子どもたちを調査した研究に基づくものである。がんのない子どもたちと比べて彼らが原子力発電所の近くで生まれているかどうかを調べた。小児白血病または非ホジキンリンパ腫のリスクと生まれた場所の原子力発電所への近さに関連は見られなかった。この研究は長期間の大規模データを用いたメリットはあるが他の要因もある可能性がある。また解析対象の数は大きいが英国では原子力発電所の近くに住む人が多くはないので影響を検出するのは困難である。この英国の新しい根拠はCOMAREの最新報告書と一致する。これらの結論は合理的であり、新しい知見は心強いものであるがリスクがあるかどうかを監視し続けるのが賢明であろう。