食品安全情報blog過去記事

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BMJより

  • 臨床レビュー:子どもの牛乳アレルギー管理

Managing cows’ milk allergy in children
Sian Ludman et al.,
BMJ 2013;347:f5424
http://www.bmj.com/content/347/bmj.f5424
要点
子どもの牛乳アレルギーはよく見られ、最大7%で通常乳児期に見られる
IgEを介するものとIgEを介さないものがある。
食事の管理をしながら乳タンパク質の除去で管理する。
ほとんどの子どもは牛乳アレルギーではなくなる(IgEを介するものについては平均5才、合併症のないIgEを介さないアレルギーではほとんどが3才までに)

  • Homeopaths Without Borders(国境無きホメオパス)の宣伝は人道に反する

Homeopaths Without Borders practice exploitation not humanitarianism
David M Shaw スイスバーゼル大学生命倫理研究所上級リサーチフェロー
BMJ 2013;347:f5448
http://www.bmj.com/content/347/bmj.f5448
David M Shawが世界で最も被害を被る可能性の高い人々へホメオパシーを提供しようとする布教活動を批判する
ホメオパシーの非倫理的活動への批判は近年大きいが、医学文献でHomeopaths Without Bordersへの言及はほとんどない。彼らは多くのホメオパスよりさらに疑わしい活動をしていることを考えると驚くべきことだ。長い歴史をもちいくつかの異なる団体があるがここではドイツと北米のグループを取り上げる。
たとえばケニアホメオパシーで命が救えると宣伝している。ホメオパシー主流派はそのようなことは言っていない。ハイチでも地震後活動している。
(災害後に援助と称して行われた活動が必ずしも良いことばかりではないというのは日本でも見られる)