食品安全情報blog過去記事

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オランダの環境放射能:2011年の結果

Environmental radioactivity in the Netherlands : Results in 2011
2013-09-26
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2013/september/Environmental_radioactivity_in_the_Netherlands_Results_in_2011
1957年から毎年行っている調査
2011年はオランダで検出可能な放線事故が2件あった。日本の福島由来の放射能は3月18日から6月10日まで検出された。ハンガリーブダペストの医療用同位体研究所の事故由来のものは11月3日から11日に検出された。これらの事故によりオランダで検出された放射性核種の量は極めて少なく、公衆衛生上の脅威にはならない。
これらの二つの事故を除いて、大気や環境中で測定された値は前年と同程度だった。ポロニウム210の沈着は1993年以降最大になったが公衆衛生上の脅威にはならない。食品やミルク中の放射能は、1検体を除きEU規制値より十分低い。狩猟や家禽検体231検体のうち2011年1月のオランダ産のイノシシ1検体が規制値の1.4倍のセシウム137だった。
地表水については一部でVierde Nota waterhuishouding (1998)の設定した目標値を超えたが、公衆衛生上の脅威にはならない。目標値は超えない方が望ましいものではあるが規制値ではない。
(食品については、ハチミツが15-209 bq/kgの137 Cs、野生動物は3.3-830 bq/kgの137 Cs)