食品安全情報blog過去記事

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EUの食品中最大過塩素酸濃度案は不適切

EU proposal for maximum perchlorate concentrations in foods is inadequate
Updated BfR Opinion No. 027/2013, 9 July 2013
http://www.bfr.bund.de/cm/349/eu-proposal-for-maximum-perchlorate-concentrations-in-foods-is-inadequate.pdf
先の意見でBfRは食品中の過塩素酸濃度についてデータを示した。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130917#p3
欧州委員会がEFSAにリスク評価を依頼し、一般的暫定基準として最初0.5 mg/kgを提案した。その後2013年7月16日以降の参照値として柑橘類や仁果類、根菜などに0.2 mg/kg、葉物野菜に1.0 mg/kg、その他に0.5 mg/kgを採択した。BfRは一部のものについて0.2 mg/kgと参照値を引き下げたことを歓迎するが、採択された値は消費者の健康リスクを適切に守らないと考える。農薬と同じ方法論を用いれば0.05 mg/kgしか認められない。
現在何故食品に過塩素酸が存在するのか完全には明らかではなく、これが「汚染物質」なのか「残留物質」なのか明確ではない。BfRはEFSAが両方の専門家に相談することを勧める。
(分類によって化合物自体の性質が変わるわけではないのだが、人為的な場合は厳しくするというのがデフォルトなので。なので人為的なものを気にするのは意味がないのだけれど一部の人たちは安全性の確保より人を糾弾することが大事だと思っているようで、全く伝わらない)