食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 腸内細菌が関節リウマチの原因かもしれない

ScienceNOW
Gut Bacteria May Cause Rheumatoid Arthritis
4 November 2013
http://news.sciencemag.org/biology/2013/11/gut-bacteria-may-cause-rheumatoid-arthritis

  • ビタミンA:骨を強くするのかしないのか?

Vitamin A: Bone Booster or Not?
by Berkeley Wellness | November 04, 2013
http://www.berkeleywellness.com/supplements/vitamins/article/vitamin-bone-booster-or-not
ビタミンAサプリメントが大きく取り上げられたのは2002年で、有名なハーバードのナース健康研究で高摂取と閉経後の女性の股関節骨折に関連がみられたからである。最低1日6600IU以上の「生成済み」ビタミンAを使用していた群で骨折リスクが約2倍になった。多くの女性にとってビタミンAの主な摂取限はサプリメントで、それには通常5000IUが含まれていた。この研究により多くのマルチビタミン業者はビタミンAを減らした。しかしこれで終わりではなかった。2002年以降ビタミンAと骨密度や骨折リスクに関する研究は明確ではない結果を出し続けた。そして一部のサプリメント業者は再び高用量ビタミンAを宣伝し始めた。
ベータカロテン:Aより良い?
ビタミンAは、特に成長、生殖、視覚、免疫、そして骨の健康に必須である。実際にはそれはレチノイドとよばれる一連の関連化合物のことで、基本的に二つの方法で摂取できる:動物製品やサプリメントや強化食品からしか摂れない、すでに生成しているビタミンA(おもにレチノール)、そして野菜や果物由来のベータカロテン(とその多カロテノイド)。ベータカロテンは人体で必要に応じてビタミンAに変わる。サプリメントや強化食品や一部の処方薬には酢酸レチニル、パルミチン酸レチニル、トレチノイン、レチノイン酸などの形でレチノールを含む。
骨に問題を起こすのは既に生成されたビタミンAでベータカロテンではない。高用量ビタミンAは他に先天異常の原因となり、長期影響には肝障害などがある。ベータカロテンを摂ることによりビタミンAを中毒量摂ることはできない。ビタミンA欠乏は米国では希である。
ビタミンA:一貫しない研究?
ナース健康研究を支持する研究もあればそうでないものもある。したがっていくつかのレビューで研究結果は一致していないのでさらなる研究が必要と結論している。一貫しない理由の一つは方法論にあり、あるものは血中濃度を測定しあるものは不正確で名高い食事から摂取量を推定している。ビタミンAの摂りすぎが骨に悪いことを説明できる理由はある。
あなたがすべきこと
・定期的に1日5000IU以上のビタミンAを摂るべきではない
マルチビタミンを使うならビタミンAを3000IU以上含まないものを探す
・他の「レメディ」などのビタミンAもチェックする
・シリアルなどの強化食品にも注意
・レバーを食べるならたまに。
・緑の葉物野菜のようなカロテノイドの多い食品を食べよう
ビタミンDを十分摂ろう
・ビタミンA濃度の高いタラ肝油は摂らない(油坊主だったか、大型魚の肝臓は食べない方が・・というか基本大型魚は水銀も貝毒もハイリスク)

  • 2013 John Maddox賞

Sense about science
2013 John Maddox Prize
http://www.senseaboutscience.org/pages/maddox-prize-2013.html
David Nutt教授
(根拠に基づいた薬物分類で。ちなみにアルコールが最も有害な薬物と主張して委員を解任されたりしている。英国は飲酒に甘いから)

  • 飲酒運転基準−専門家の反応

SMC
Drink driving limits – experts respond
November 5th, 2013.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2013/11/05/drink-driving-limits-experts-respond/
政府が20才以上のドライバーの血中アルコール濃度規制値を100mLあたり80から50mgに引き下げることを計画している。新しい規制は年末までに議会に提出される。
SMCは専門家のコメントを集めた
Allan Stowell博士
ディナーにワイン2-3倍飲んだ男性が食後に50 mg/100mLを超えることはほとんどないだろう。女性はもう少し注意が必要かもしれないが2時間かけて2-3杯で50 mg/100mLを超えることはない
Eric Crampton博士
飲酒運転基準を引き下げることで事故率を減らす可能性がある