食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

コンシューマーラボ
Product Review: Garcinia Cambogia (HCA) Supplements
11/9/13
https://www.consumerlab.com/reviews/garcinia_hydroxycitric-acid_HCA-weight-loss/garcinia/
ほとんどのガルシニアサプリメントは表示されている量の成分を含まない

  • 12年の拘禁を経て、新しいGMトウモロコシがヨーロッパの地に降り立つ

Science Insider
After 12-Year Limbo, New GM Maize May Hit Europe's Fields
7 November 2013
http://news.sciencemag.org/environment/2013/11/after-12-year-limbo-new-gm-maize-may-hit-europes-fields
2001年に現DuPont PioneerがEUでのGMトウモロコシの栽培申請を行って12年、まだ回答が得られていない。EU内での激しい対立によりこの作物は保留されたままだった。そしてついに欧州委員会が決定した。昨日、トウモロコシ1507の栽培を認める提案が出された。ヨーロッパで栽培が認められた3つめのGM作物になる

The Telegraph
The great gluten-free scam
By Julia Llewellyn Smith
6:55AM GMT 07 Nov 2013
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/healthyeating/10430422/The-great-gluten-free-scam.html
かつてパスタやパンが食品保存庫に常備されていた。今や多くがそれを「より健康的な」グルテンフリー食品に置き換えている。しかしそれは本当に私たちにとって良いのか?
地元のTescoに行くと「グルテンフリー」商品に溢れている。街角のスターバックスも突然グルテンフリーサンドイッチを売り出した。聞くところによると近くの教会でもジャガイモから作ったグルテンフリー聖餐用聖餅を使っているそうだ。米国ではなんとグルテンフリー出会い系サイトすらあるそうだ。少し前までは一部の人向けだったグルテンフリー製品が今や大流行である
FSAによると英国のグルテンフリー市場は年23800万ポンドで昨年から15%増、米国では26億ドルで2006年から36%増である。ヨーロッパ全体でも需要は伸びている。セリアック病患者にとっては食品を入手しやすくなったであろう。しかしこれらを購入しているヒトの多くはセリアック病ではない。
(健康には関係ない、高い商品を買うことで他人を潤している、など。コメント1846件)
この業界では小麦の品種改良を遺伝子組換えと呼ぶのが流行しているらしい

  • Arafatが毒殺されたというしっかりした根拠はない

Natureニュース
No firm proof Arafat was poisoned
Mark Peplow
07 November 2013
http://www.nature.com/news/no-firm-proof-arafat-was-poisoned-1.14130
パレスチナのリーダーの死にポロニウム中毒の根拠が見つかったと主張されているが結論は出せない
発掘された遺体から微量のポロニウム210が検出されたとして毒殺説が復活しているが、発表された報告書を見ると確実な根拠ではない。Arafatは腹痛や嘔吐などの症状で1ヶ月闘病後に2004年11月11日パリの病院で死亡した。剖検が行われなかったため死因についての憶測が溢れた。2006年にGKBのAlexander Litvinenkoがポロニウム210中毒で殺されて、スイスのローザンヌのチームがArafatについてもこれを調べた。
報告書へのリンク有り
他のチームも調べていてまだ結果は発表されてない

  • ラベルの濃縮サトウキビジュース

Evaporated Cane Juice on Labels
By Berkeley Wellness | November 08, 2013
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/evaporated-cane-juice-labels
「濃縮サトウキビジュース」は単なる砂糖であることに注意
FDAがこれを虚偽で誤解を招くものだと明言しているにもかかわらず、多くの食品や飲料で、製品をより健康的にみせかけるためにこの単語が原料として表示されている。
2009年に製造業者White Waveに対してミルクやヨーグルトに「濃縮サトウキビジュース」と表示したことで集団訴訟がおこされた。7月に結審し、企業は不正行為を認めなかったが表示を「甘藷糖」にかえることに合意した。
甘藷糖は精白糖より多くのビタミンやミネラル類を含むものの差は微々たるものである。同様の訴訟がKashi, Chobaniおよび Trader Joe’sに対しておこされている。
(日本だと白砂糖をけなして三温糖を有り難がるみたいな話)

  • 唾液によるテストステロン検査

Saliva Testing for Testosterone
by Keng Lam | November 08, 2013
http://www.berkeleywellness.com/self-care/sexual-health/article/saliva-testing-testosterone
医学生だった時、私はある病院でアルバイトをしていた。ある日患者が私の上司の医師に、患者のナチュロパシー医が薦めた唾液検査をしたらテストステロン濃度が低かったと言った。患者が帰った後に医師に、唾液でテストステロン検査ができるのかと聞いたら彼はそんな検査は全く意味がないと手を振った。この種の検査はオンラインで性欲低下や加齢の影響と宣伝されて販売されている。多くの医師が唾液で測定できると考えているのはコルチゾールであってテストステロンについては妥当性は確認されていない。さらに保険会社もカバーしていない。
唾液テストステロン検査はうさんくさい病院の目印
http://www.biyou-hifuka-navi.com/07_natural_hormone/ken/tokyo_natural_hormone.htm

  • 神の名において:子どもたちを信仰療法(ヒーリング)という名の殺人から救うための戦いの真実


In the Name of God: The True Story of the Fight to Save Children from Faith-Healing Homicide
by Cameron Stauth
著者は通常医療を拒否した信仰による治療で、毎年数千人の子どもたちが必要のない苦しみを与えられ100人が死んでいると考えている。反医療カルトは子どもを学校に通わせないことが多く、結果を公表することもないので実態は明らかにならない。この本では16ヶ月の息子の髄膜炎をクリスチャンサイエンスのプラクティショナーが治療したために亡くし、やがて州法の改正に立ち上がったRita Swanの物語を描く。
アメリカでは信仰を理由に子どもの予防接種を拒否したりできるので。もっとも日本はそれ以前に予防接種で子どもを守ることが義務ではないらしくもっと軽い気持ちで拒否できるのだが)

  • 消費者を不公正で詐欺的なMLM企業から守るための世界反MLM請願

Global Coalition Petitions FTC to Protect Consumers against Unfair and Deceptive Practices in the MLM (multi-level marketing) Industry
http://mlmpetition.com/
2012年に1560万人のアメリカ人がMLMビジネス詐欺で150億ドルを失った
MLMビジネスでは参加者の99%以上は収益をあげるどころか損失を被る