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EPAの研究:出産年齢の女性の水銀濃度は34%下がった/データからは女性がより情報を与えられた上でシーフードを選択していることが示唆される

EPA Study: Mercury Levels in Women of Childbearing Age Drop 34 Percent / Data suggest women making more informed seafood choices
11/20/2013
http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/d0cf6618525a9efb85257359003fb69d/2c509787acba5ed885257c290069faa6!OpenDocument
2001-2010年のフォローアップ調査では1999-2000年に行われた調査に比べて出産年齢の女性の血中水銀濃度が34%低下し、血中水銀濃度が懸念されるレベル以上の女性の割合も65%低下した。この間の魚を食べる量の変化はごく僅かであり、女性が水銀濃度の低い魚へシフトしていることが示唆される。
報告は以下から

  • 魚摂取についての助言

Fish Consumption Advisories - Technical Information
http://water.epa.gov/scitech/swguidance/fishshellfish/fishadvisories/technical.cfm#tabs-4
Trends in Blood Mercury Concentrations and Fish Consumption Among U.S. Women of Reproductive Age, NHANES, 1999-2010
http://water.epa.gov/scitech/swguidance/fishshellfish/fishadvisories/upload/Trends-in-Blood-Mercury-Concentrations-and-Fish-Consumption-Among-U-S-Women-of-Childbearing-Age-NHANES-1999-2010.pdf
16-49才の女性
1999-2000年の平均血中メチル水銀濃度は0.94 (95%CI 0.74,1.19) μg/L、30日間の魚摂取量は254.6 (213.4,295.8)g、30日間に6回以上魚を食べる女性の血中メチル水銀濃度は3.36 (2.76,3.97) μg/L。
2009-2010にはそれが0.69 (0.56,0.86) μg/L、308.5 (269.3,347.8) g、2.11 (1.87,2.35) μg/Lになった。
EPAが指標としている血中メチル水銀濃度5.8 μg/Lを超える割合は1999-2000年が7.13%だったのが2009-2010は2.30%になった。
米国の場合血中メチル水銀濃度は所得の高いヒトで高い傾向にある
(日本人とは魚食べる量が全然違う。日本だと大雑把に水銀濃度はこの10倍くらい。)