食品安全情報blog過去記事

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FDAは、サンゴ礁に生息する魚を購入している一次水産物加工業者のための最終案を発表し、カサゴがシガテラ魚中毒リスクの可能性があると同定した

FDA Announces Final Guidance for Primary Seafood Processors Who Purchase Reef Fish and Identifies Lionfish as a Potential Risk for Ciguatera Fish Poisoning
November 21, 2013
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm372459.htm
FDAは、ハタ・カンパチ・フエダイカサゴ・サワラ・カマスなどサンゴ礁に生息する魚を購入する一次水産物加工業者が、販売する魚によるシガテラ魚中毒 (CFP)の消費者リスクを最小限にする方法を講じるための助言の最終案を発表した。このガイダンスは魚・水産製品ハザード及び管理ガイド第4版(2011)(ガイド)に含まれるFDAのCFP予防についての現存の助言を補足し、二種類のカサゴ(ハナミノカサゴとターキーフィッシュ)をCFPリスクがあるサンゴ礁に生息する魚として追加した。CFPは毒性のある海藻類や有毒魚を食べた魚を喫食することによって起こる。毒素はサンゴ礁に生息する魚の身に蓄積され、捕食性の魚により高濃度のシガトキシンが存在する。それらはその後商業的に捕獲されるか趣味で釣られる。シガトキシンを含む魚を食べる消費者は、CFPになる危険性がある。一次水産物加工業者はシガトキシンを含みそうな魚を購入しないことでCFPのリスクを最小限にできる。ガイドでは漁師から直接魚を購入する一次水産物加工業者に、シガテラの発生する地域に関する知識を基に、シガテラ毒を持つ可能性のある魚を同定するために収穫場所についての情報を入手することを推奨している。ガイダンスは、CFP関連地域からCFPの原因となる種の魚を購入するのを避けるべきだとしている。最新のガイドにはCFPを予防するための対策が必要な魚としてサンゴ礁に生息する2種類のカサゴを含む予定である。FDAは2013年3月にこのガイダンス案を発表して意見を募集した。意見は少なく、ガイダンス案改訂の必要はなかった。

  • 追加情報:

・Guidance for Industry: Purchasing Reef Fish Species Associated with the Hazard of Ciguatera Fish Poisoning
http://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/Seafood/ucm375214.htm
・Fish and Fishery Products Hazards and Controls Guidance
http://www.fda.gov/food/guidanceregulation/guidancedocumentsregulatoryinformation/seafood/ucm2018426.htm