食品安全情報blog過去記事

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「肥満遺伝子」があなたを「たくさん食べて運動しない」ようにしているかも

Behind the Headlines
'Fat gene' could make you 'eat more and move less'
Friday November 22 2013
http://www.nhs.uk/news/2013/November/Pages/Fat-gene-could-make-you-eat-more-move-less.aspx
Mail Onlineが「あなたは肥満遺伝子をもっている?肥満の人の90%は突然変異をもっていて、つまりたくさん食べて運動しないようにプログラムされている」と報道した。新聞は病的肥満の遺伝があるアラブイスラエルの家族の多世代遺伝子解析を報道している。研究者らは肥満の家族とそうでない家族のDNA配列を比較して肥満の家族には異常なCEP19遺伝子があることを見いだした。さらにCEP19遺伝子を欠くトランスジェニックマウスを作ったところ、よく食べて動かず体重が重く耐糖能不全だった。
この研究は我々の肥満についての知見を増すものではあるがこれが完全な答えではない。メディアの見出しとは違って一般人にどのくらい「肥満遺伝子」があるのかは不明である。肥満には他の遺伝子や環境要因も関与するだろう。たとえあなたのDNAがあなたの減量を困難にしても、不可能にすることはない。安全で長続きするNHS減量計画を試そう。