食品安全情報blog過去記事

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ハイリスクの赤ちゃんにアレルゲンとなる食品の導入を遅らせる必要はない

カナダ小児科学会とカナダアレルギー臨床免疫学会の共同声明
joint statement by the Canadian Paediatric Society (CPS) and Canadian Society of Allergy and Clinical Immunology (CSACI).
No need to delay introduction of food allergens to high-risk babies
Dec 2 2013
http://www.cps.ca/en/media/release-communique/no-need-to-delay-introduction-of-food-allergens-to-high-risk-babies
食物アレルギーになるリスクの高い赤ちゃんは、アレルゲンとなる可能性のある食品を6ヶ月から摂ることができる。
ピーナッツや魚や卵のようなアレルゲンになりうる食品を与えることを遅らせることは、食物アレルギーになるリスクを減らすことはない。しかしながら、一旦新しい食品を導入したなら、子どものトレランスを維持するために定期的に与え続けることが重要である。
両親やきょうだいにアレルギーがある赤ちゃんは食物アレルギーになるリスクが高いと考えられる。この声明ではそのようなハイリスクの赤ちゃんでもこれら食品を食べさせることは可能だとしながらも、いつ始めるかは保護者の安心のレベルに応じて個別に決定すべきとしている。小児科学会は保護者が不安な場合には医師に相談するよう助言している。
さらに妊娠中や授乳中にミルク、卵、ピーナッツなどを避ける必要はない。妊娠や授乳中にある種の食品を避けることで子どものアレルギーを予防するという根拠はない。
カナダ人の約7%に食物アレルギーがある。一部の研究では赤ちゃんの食物アレルギーは増加していて1才児の10%という。
この声明はカナダ栄養士会も承認している。
(このあたりはヘンな話が多いので、逆に妊娠や授乳中や離乳食にある種の食品を避けるべき、みたいなことを言っていたらそこの情報は信頼できない印、くらいに使えるかも)