食品安全情報blog過去記事

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12月31日追記

濃度はコロッケの最高15000ppmになっているようです
http://file.tdx.co.jp/la_cantine/20131231_aqli_gunma_nouyaku-kensyutu_dai2.pdf

これだと結構厳しくて、体重20kgにすると約20gで15 mg/kgになってしまいます。
問題の商品は8個入り176gとのことなので、1つ食べるとそのくらいですね
http://www.aqli.co.jp/product/corn_cream

報道によると
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312300355.html

体重20キロの子どもが最高濃度(1万5千ppm)のコーンクリームコロッケを食べた場合、約8分の1個で吐き気や腹痛などの症状を起こす可能性があると発表した。

 同社はこれまで、体重20キロの子どもが一度に60個を食べないと健康に影響がないと説明していた。30日に厚生労働省の指摘を受け、計算の誤りに気づいたという。久代(くしろ)敏男社長は会見の冒頭、「計算上、大きな誤解を与える指標を提示した。大変な失策で、深くおわびいたします」と謝罪した。

 同社の佐藤信行品質保証部長によると、「食べても健康に大きな影響を及ぼさない限度量(ARfD)」を算出するべきところを、「動物に投与した場合に半数が死ぬ量」を計算していた。「食品の安全に関わる部署で検討したが、ARfDに関する知識がなかった。保健所に相談するのも忘れていた」という

この計算はARfD 2mg/kgをもとにしたものでもとの人体実験に安全係数や丸めた数字を使っているので「これを超えたとしても必ずしも健康に影響が生じるわけではありません」と表現されているのですが。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000033992.pdf

それよりも「食品の安全に関わる部署で知識が無かった」というのは本当にそうなのですか?この手の意図的混入(?)事件は知識があっても完全に防ぐのは難しいものですが、食品の安全に関する部署でその認識というのはそれよりもっと重大な問題なのですが・・・。ちょっと信じられないので記録に残しておきます。