食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • Nニトロソ化合物の食事摂取源と膀胱がんリスク:LA膀胱がん研究の知見

Dietary sources of N-nitroso compounds and bladder cancer risk: findings from the Los Angeles bladder cancer study.
Catsburg CE et al.,
Int J Cancer. 2014 Jan 1;134(1):125-35. doi: 10.1002/ijc.28331. Epub 2013 Jul 15.
集団ベースの症例対照研究。1660人の膀胱がん患者と1586人の対照の食事情報を構造化質問票で集めた。膀胱がんリスクとの関連があったのはサラミ/パストラミ/コンビーフ。硝酸と各種肉の摂取量が多いとリスクが高い。

  • パインマウス症候群:中毒症候群の説明、予備的症例定義、病因に関する最良の根拠

Pine mouth (pine nut) syndrome: description of the toxidrome, preliminary case definition, and best evidence regarding an apparent etiology.
Munk MD.
Semin Neurol. 2012 Nov;32(5):525-7. doi: 10.1055/s-0033-1334472. Epub 2013 May 15.
レビュー。

  • レクリエーションで貝を採取する集団(フランス)の確率論的ファイコトキシン類(藻毒素)暴露

Probabilistic dietary exposure to phycotoxins in a recreational shellfish harvester subpopulation (France).
Picot C et al.,
J Expo Sci Environ Epidemiol. 2013 Jul;23(4):435-41
オカダ酸、ドーモイ酸、スピロライドについて

  • 繊維の多い食事は喘息を遠ざけるかもしれない

ScienceNOW
High-Fiber Diet May Ward Off Asthma
5 January 2014
http://news.sciencemag.org/health/2014/01/high-fiber-diet-may-ward-asthma
野菜や果物として摂取される繊維は過敏性腸症候群クローン病、そして大腸がんにつながる免疫系の過剰な活動を鎮めるのに役立つようである。今回、ある種の免疫細胞の骨髄での生産方法を変えることで喘息予防にもなる可能性が示された。ペクチンなどの可溶性繊維は微生物によってある種の脂肪酸に変わり免疫細胞と相互作用するがこの影響が消化管以外にも及ぶかどうかは不明であった。しかし問題の脂肪酸は血流にのって全身を巡ることができる。スイスローザンヌ大学の免疫学者Benjamin Marslandらはマウスに低繊維食を与え、ホコリダニ由来アレルゲンを嗅がせると喘息応答が激しいことを示した。一方2週間繊維の多い餌を与えたマウスでは免疫応答が弱かった。マウスにプロピオン酸を注射すると2週間後の気道の炎症マーカーは少ないことが報告された。さらに樹状細胞の動きが異なっていた。

  • 食品中の麻の実

Hemp Seeds in Food
by Berkeley Wellness | January 03, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/hemp-seeds-food
Q: 麻の実を含む食品を食べたら職場の薬物検査でマリファナ陽性になってしまわないか?
A: 大量に食べなければ、可能性は極めて低い。食品やテキスタイルに使うための工業用麻はマリファナと同じ種類の植物であるが栽培品種は繊維は多いがテトラヒドロカンナビノール含量は低い。さらに最も多く含まれるのは種子の殻の部分で、加工時に除去される。ゼロにするのは不可能だが1ppm以下になるよう加工されている。15年ほど前はもっと高かった。