食品安全情報blog過去記事

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酸浴による幹細胞作成のブレークスルー

Breakthrough in stem cell creation using acid bath
Thursday January 30 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/01January/Pages/Breakthrough-in-stem-cell-creation-using-acid-bath.aspx
BBCニュースが「幹細胞の研究者が大きな科学的発見を告げた」と報道した。日本の科学者が血球を酸につけることで多能性幹細胞を作り、特定の化学物質の存在かで細胞を増殖させることができた。もしこれがヒトでも働けば興味深い応用が可能である。現在人体から幹細胞を得る方法は4つあるがこれらは複雑で胚性幹細胞には倫理的問題もある。新しい方法は簡単で早いが何故低pHに曝すことが実験室で成熟細胞が別の種類の細胞になる能力を得るのかは不明である。さらにマウスの細胞でのみ研究されている。大人のマウスの血球では結果は良くないことに注意すべきであろう。これはエキサイティングな研究であるがヒトで使用するには時間がかかるだろう
(囲み記事はヒトクローンにつながるかどうか。フォーラムでも、ヒトクローンの話。簡単にできるからってやっていいという話でもないような。受精卵を壊して作る時には相当躊躇があったものなのに、人間の部品はどこまでなら「人間」ではないのだろう)