食品安全情報blog過去記事

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β-apo-8′-カロテナール (E 160e)のADIと詳細暴露評価再検討の要求

Request for a reconsideration of the ADI and a refined exposure assessment of β-apo-8′-carotenal (E 160e)
EFSA Journal 2014;12(1):3492 [30 pp.]. 22 January 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3492.htm
食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANS)はEU食品添加物とされ、許容一日摂取量(ADI)が0.05 mg/kg bw/day (EFSA ANS パネル, 2012)と設定されているβ-apo-8′-カロテナール (E 160e)の安全性を再評価する科学的意見を以前提供している。欧州委員会の求めにより、ANSパネルは、新しく提供されたADIを設定する基本として使用されたラットでの13週間の試験についての情報を考慮し、ADIへの影響を明確にしβ-apo-8′-カロテナールの詳細暴露評価を行うよう求められた。新しい情報は13週間の毒性試験の腎臓切片のオリジナルスライドをよく見える条件で評価したものである。ANSパネルはβ-apo-8′-カロテナールの現在の毒性データベースと新たに提供された補足情報がADI改訂の根拠となり、ラットでの13週間試験のNOAEL30 mg/kg bw/dayと不確実係数100に基づき、新たにβ-apo-8′-カロテナールのADI 0.3 mg/kg bw/dayが設定できると結論した。限られた数の規制対象製品のみについての食品企業から提供されたデータに基づき、β-apo-8′-カロテナール(E 160e)の報告されている使用や使用量は安全性の懸念とはならないと結論した。