食品安全情報blog過去記事

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Krokodil,自家製オピエートブレンド メキシコ(SO);皮膚壊死

Krokodil, homemade opiate blend - Mexico (SO): skin necrosis
2014-02-09
http://www.promedmail.org/direct.php?id=2266143
Date: 6 Feb 2014 Source: Latino Sport.com [edited]
Krokodil使用事例が増加しているため世界中の保健当局が警戒している。
米国アリゾナ州と国境を接するメキシコNogalesで最初の事例が確認された。
Krokodilは2005年初頭に安価なヘロイン代用品としてよく使われるようになった

デソモルヒネの密造は、医薬品からコデインを抽出する、コデインからデソモルヒネを合成する、の2段階からなる。抽出はガソリンなどの有機溶媒に灰汁などの強塩基を加え、さらに塩酸などを加えて水溶性コデイン塩をつくる。その後抽出するが抽出せずに次の段階に進むこともある。コデインヨウ素、塩酸、赤リンでデソコデインに還元しメチル基を外してデソモルヒネにする。中和のために煙草の灰や重炭酸ナトリウムを使ったりする。ロシアの検体の分析ではデソモルヒネとされるものは類似体のいい加減な混合物である。Krokodilに含まれるデソモルヒネ含量は痕跡程度から75%まで幅広い。デソモルヒネモルヒネより依存性が高く作用が早い