食品安全情報blog過去記事

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その他

Current Thyroid Cancer Trends in the United States
Louise Davies,; H. Gilbert Welch
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. Published online February 20, 2014.
http://archotol.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1833060
SEER 9地域の、1975-2009年の、18才以上の甲状腺がんと診断された男女
1975年から2009年に約3倍になり増加のほとんどが乳頭がんで女性で多い。しかし死亡率は変わらない。結論としては病気が増えたのではなく診断が増えた

  • サブウェイのパンに発がん物質の可能性のあるものが使われていることはより厳しい食品規制の必要性を強調する

FOXニュース
Possible carcinogen in Subway bread highlights need for stricter food regulations
By Deirdre Imus/ Published February 20, 2014/
http://www.foxnews.com/health/2014/02/20/possible-carcinogen-found-in-subway-bread-highlights-need-for-stricter-food/
先週全国サンドイッチチェーンのSubwayが、ブロガーVani Hariによる強力なキャンペーンの圧力により、パンに、ヨガマットや靴のゴム底にも使われている、発がん性が疑われる物質であるアソジカルボンアミドを使わないことに合意した。Subwayはこの物質をオーストラリアやヨーロッパの店舗では禁止されているので使っていない。FDAが禁止していないのは驚くべきことではない。私たちの水や食品に入っている毒物から守るのに政府はあまり役にたっていない。このコラムで前に書いたようにコメにヒ素が入っていて、オレンジジュースには殺菌剤が入っていて水には医薬品が入っている。

(アソジカルボンアミドのCICAD文書
http://www.nihs.go.jp/hse/cicad/full/no16/full16.pdf
発がん性が疑われるというのはin vitroの細菌での変異原性のことかな。
少しでも疑わしいものはどんな量でも食品に入っていたらいけないよね!それならコメなんて論外だし何一つ食べたらダメだよね!
まあパンなら最大のリスクはアクリルアミドかな?それとも熱量とか?)

School soft drink ban backlash
February 21, 2014
http://www.canberratimes.com.au/act-news/school-soft-drink-ban-backlash-20140221-3367k.html
オーストラリア首都特別地域の学校で、肥満対策として水と低脂肪乳以外の飲料の販売を禁止するという提案にフルーツジュース協会などが反対。フルーツジュースは99%のものの一部を少量だけ認められる

  • The Dopes Make The Poison

(訳が難しい。毒かどうかは用量が決める(dose make the poison)をもじって「間抜けは有害」くらい?)
Josh Bloom | February 19th 2014
http://www.science20.com/pfired_still_kicking/dopes_make_poison-130024
あらゆる化合物を用量に関係なく危険だと主張する人たちがいる。彼らは高用量での有害影響を引き合いにしてどんな少ない量でも危険だという。代表的なのが環境団体EWG 、ニューヨークタイムスのコラムニストで2度のピュリッツァー賞受賞者のNick Kristof、Frederick vom Saal、Dr. Oz。

  • 「食品包装中の化学物質が健康リスクとなるかもしれない」

Sense about science
For the record
"Chemicals in food packaging may be health risk"
20 February 2014
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/144/quotchemicals-in-food-packaging-may-be-health-riskquot
Daily Mirrorや Guardian、 Daily Express、 Daily Telegraph に今日掲載された記事はJournal of Epidemiology and Community Healthに発表された意見に基づいて「食品包装にがんの危険性」「食品包装中の化学物質が健康リスクとなるかも」という見出しがついている。この論説では食品包装からホルムアルデヒド内分泌撹乱物質のような危険な化合物が何百と食品に溶出し、現在の規制制度はこれらの化合物による長期影響に対応していないと主張している。これについての科学者の反応を集めた
(SMCと同じ)

  • トランス脂肪の制限は効果がある

Trans Fats Restrictions Pay Off
by Berkeley Wellness | February 20, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/article/trans-fats-restrictions-paying
American Journal of Clinical Nutritionの研究によるとトランス脂肪の摂りすぎは米国の全死亡の7%にもなる。この研究は45才以上の18500人の7年間の死亡率とトランス脂肪の摂取量をみたもので1日の食事2000カロリーあたり7g以上のトランス脂肪を摂取している40%の人たちは、少ない摂取量の人より25%全死因での死亡率が高かった。幸いなことに政府や企業の対策によりトランス脂肪の使用は減り、さらにトランス脂肪を減らすことでより健康的な食事につながっている。Annals of Internal Medicineに発表されたニューヨーク市でのレストランでの使用禁止の影響解析では一食あたり平均2.4g減っている。飽和脂肪が若干増えているが、これはトランス脂肪削減のメリットを相殺しない。