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グドゥチハーブティー由来の健康問題が起こりうる―だが、入手可能なデータはまだ十分ではない

Health problems resulting from Guduchi herbal tea are possible - however, the available data is still insufficient
19 March 2013
http://www.bfr.bund.de/cm/349/health-problems-resulting-from-guduchi-herbal-tea-are-possible-however-the-available-data-is-still-insufficient.pdf
つる植物イボツヅラフジの茎や葉柄から作るグドゥチハーブティーはアーユルべーダ治療に使用される。このお茶はさらに他のハーブティーや香辛料によく含まれ、イボツヅラフジ由来部分の割合が成分の最大85%を占めることがある。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はこれらのハーブティーの健康評価を行った。
グドゥチハーブティーに関する分析的毒性学的データは、そのようなお茶の消費が消費者への健康リスクを引き起こすかどうかという最終的な声明を出すには不十分である。たとえば、イボツヅラフジが、ある種の配糖体・フラノイドテルペン誘導体・アルカロイドステロイドを含むことは知られている。だが、グドゥチハーブティーにどの程度含まれるかは知られていない。また、欧州におけるこの食品の慣習的な消費に関するデータもない。いくつかの動物実験でグドゥチハーブティーによって雄の生殖能力が損なわれることが指摘されている。医学影響についての動物実験では、イボツヅラフジに含まれる物質が免疫系と血中グルコース濃度低下に影響する可能性も示唆している。グドゥチハーブティーの消費後にこれらの影響がおきるかどうかは、データ不足のため現在では評価できない。BfRの意見では、これらの不確実性については科学的調査が必要である。
ドイツ語フルバージョン
http://www.bfr.bund.de/cm/343/gesundheitliche-beeintraechtigungen-durch-guduchi-kraeutertees-sind-moeglich-datenlage-aber-noch-unzureichend.pdf