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ベジタリアンは「生活の質が低い」と主張する研究

Behind the Headlines
Vegetarians have 'poorer quality of life' study claims
Friday April 4 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/04April/Pages/Vegetarians-have-poorer-quality-of-life-study-claims.aspx
Independentが「ベジタリアンは肉を食べる人より健康状態が悪く生活の質が低い」と報道した。オーストリアの研究が、ベジタリアンの食生活とある種の慢性疾患リスクに関連があることを示唆した。しかし肉食者が勝ち誇るのは早い、この研究がベジタリアンのほうが肉食者より健康でないことを証明したものではない。この研究は一般的に「ベジタリアン」と分類されるヒト330人を取り出し、それにマッチした肉を食べる量に応じた「肉食」3カテゴリーの人を比較したものである。研究者ら良い方にも悪い方にもいろいろな差を見いだしている。ベジタリアンBMIが低く飲酒が少ないがアレルギーとがんと精神衛生疾患が多かった。この研究には多くの限界があり、因果関係を証明するものではない。例えばがんと診断されたためにベジタリアンになった人がいるかもしれない。
全体として、肉を食べるかベジタリアンになるかは個人的なライフスタイルの選択に留まるだろう