食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 懸念する科学者連合のDoug Gurian-ShermanはGMOの事実を曲げて伝えたのか?

Does the Union of Concerned Scientists’s Doug Gurian-Sherman misrepresent GMOs?
Jon Entine | April 8, 2014 | Genetic Literacy Project
http://www.geneticliteracyproject.org/2014/04/08/does-the-union-of-concerned-scientistss-doug-gurian-sherman-misrepresent-gmos/#.U0SupKQ9JaR
GM技術に激しく反対しているDoug Gurian-Shermanが先月MIT Technology Reviewに「GMOは割に合うか」というタイトルで古典的交配のような技術の方が効率が良くて安全だと主張する。彼の主張はいつものことながら半分の事実とそれ以上の曲解からなる。
以下各方面からの指摘

  • グルコサミンサプリメントと線虫とマウスの寿命延長についての専門家の反応

SMC
expert reaction to glucosamine supplementation and life span in nematode worms and mice
April 8, 2014
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-glucosamine-supplementation-and-life-span-in-nematode-worms-and-mice/
Nature Communicationsに発表された研究はD-グルコサミンサプリメントが線虫と高齢マウスの寿命を延ばすことを発見した
King’s College Londonの遺伝子疫学とリューマチ専門医Tim Spector教授
グルコサミンは多くのメカニズムで微妙な影響がある面白い分子である。関節へのメリットについては物議を醸しているが長い間関節炎に使われてきた。加齢への影響が証明されれば面白いが、ヒトは線虫やマウスではないでの興奮する前に注意深い再現性の確認が必要であろう

  • 反ワクチン運動が病気を復活させている

USA TODAY
Anti-vaccine movement is giving diseases a 2nd life
April 6, 2014
http://www.usatoday.com/story/news/nation/2014/04/06/anti-vaccine-movement-is-giving-diseases-a-2nd-life/7007955/
ワクチンが自閉症をおこすかもしれないという理由や政府は信じられないという理由でワクチンを拒否する人たちがいる。そして一旦制圧されたと思われた病気が復活している
ワクチンで予防できる病気−百日咳で死亡した9週の赤ちゃんの話とはしかの再流行、髄膜炎で手足を失った子供の話。芸能人が反ワクチン活動をしていたり。
犠牲になるのがワクチンを接種しないことを選択したヒトではないところがまた

  • 食品中のナノ物質測定:課題と将来の見通しの総合的検討

Measurement of Nanomaterials in Foods: Integrative Consideration of Challenges and Future Prospects
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/nn501108g
ILSI専門委員会の報告

  • リン:敵か味方か?

Phosphorus: Friend or Foe?
by Berkeley Wellness | April 08, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/phosphorus-friend-or-foe
あなたは飽和脂肪やトランス脂肪やナトリウムの摂りすぎが心血管系疾患リスクを増やすことは知っているだろう。しかし天然にも加工食品にも広く含まれるリンについてはどうだろう?最近いくつかの論文が、リンを摂りすぎると心臓に悪いかもしれないという懸念を提示している。リンは天然に肉や乳製品や豆や全粒穀物などに含まれる。これらに含まれるのは有機のリンで一部の食品添加物は無機リンを含む。無機の方が吸収されやすい。驚くべきことではないが西洋風食生活は動物タンパク質と加工食品が多いのでリンを多く含む。
リンは人体に必須で通常は慢性腎疾患のある人だけが心配すべきである。しかし健康な人でも摂りすぎには注意が必要である。動物実験では大量の投与で一連の健康問題が報告されているが一部のヒト観察研究でも、例えば1日推奨摂取量の2倍である1400 mg以上のヒトで死亡率が高いことと関連するなどが報告されている。メカニズムは明確ではない。
リンの過剰摂取による健康影響についてはさらなる研究が必要であるが、天然の有機リンより加工食品の無機リンのほうがリスクが大きい可能性がある。またリンを含む食品のカルシウム含量も問題になる可能性がある。あるいは単にリンが多い食生活が健康的でない食生活の指標である可能性もある。
基本は、多くのアメリカ人はリンの推奨摂取量を大きく超過している。科学者は研究を続けるが明確なことはある。加工食品や炭酸飲料や肉を減らしてホールフードや植物性のものが多い食生活にすればリンの摂取量は自然に低くなる。慢性腎疾患があるのであれば医師の指導に従ってリンの摂取に注意することが重要である。

  • アレルギー:我々は清潔すぎるのか?

Allergies: Are We Too Clean?
by Berkeley Wellness | April 08, 2014
http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/allergies-are-we-too-clean
何故昔よりアレルギーが増えているのか?議論が多いものの支配的な仮説のひとつが衛生仮説である。衛生状態が向上し感染症が減ったことは間違いなく良いことである。しかしきれいすぎることにも問題はあって免疫系が発達する乳幼児期に暴露される微生物やアレルゲンが減り無害な花粉やピーナッツのようなものに過剰反応する。衛生仮説と同系統のものに腸内細菌叢仮説があり、これは人生の初期に暴露された微生物が腸内細菌叢に影響するというものである。
では我々はどうすればいいのか?もちろん子どもへのワクチン接種はやめるべきではない。しかしあまりにも潔癖にきれいにする必要はなく、抗菌石けんは必要ないだろう。専門家が言うように、子どもは子どもらしくさせよう。

  • 東京都 健康食品の不適正な表示・広告にご注意!

平成25年度健康食品試買調査結果
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2014/03/60o3r400.htm
売店で購入した製品では、55品目中39品目、インターネット等の通信販売で購入した製品では、70品目中69品目に不適正な表示・広告がみられました。
(不適正なものがこれだけ多い業界って他にある?)