食品安全情報blog過去記事

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論文等

Predicting bioavailable cadmium levels in soils
15-Apr-2014
https://www.soils.org/newsroom/releases/2014/0415/624/
新しいニュージーランドの研究は土壌のpHと鉄濃度がカドミウムの生物学的利用度を予想することを示す
Journal of Environmental Qualityの2014年3月21日号に発表された研究。

  • コメを食べることが食事の質を上げ体重を減らし健康指標を改善する

Eating rice boosts diet quality, reduces body weight and improves markers for health
15-Apr-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-04/pc-erb040814.php
Food and Nutrition Sciencesに発表された米国コメ連合会の出資した研究。
NHANESのデータを用いてコメを多く食べる米国人の食事内容が良い傾向にあることを示した。(米国人で最も多くコメを食べているのはアジア系。多く食べるのは強化白米。最も多く食べる群の摂取量は1オンス(28g)以上)

  • 狩猟採集者の腸の研究から、全ての人がプロバイオティクスを必要とするわけではないことが示唆される

ScienceNOW
Not Everyone Needs Probiotics, Suggests Study of Hunter-Gatherer Guts
15 April 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/04/not-everyone-needs-probiotics-suggests-study-hunter-gatherer-guts
アフリカのHadzaの腸内には健康によいとされる細菌が全くいない。そして西洋諸国でみられる大腸がん、大腸炎クローン病などのような病気はない。
Hadzaの腸内細菌は多様で、Bifidobacterium(ビフィズス菌)はいないが西洋では病気に関連するとされるTreponemaのような細菌が多い。
Nature Communicationsに研究を発表したNevada大学の栄養人類学者Alyssa Crittendenは、「我々は健康的や健康的でないという概念について再定義する必要がある」と述べている。
さらに驚くべきことはHadzaの男性と女性で腸内細菌に相当な性差があるということである。男性は肉やハチミツを、女性は植物を主に食べるためだろう。