食品安全情報blog過去記事

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減塩は「命を救った」と研究が言う

Behind the headlines
Salt cuts have 'saved lives,' says study
Tuesday April 15 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/04April/Pages/Salt-cuts-have-saved-lives-says-study.aspx
「減塩が命を救った」というDaily Mailの一面は良い知らせである。この見出しは2003-2011年の間のイングランド健康調査、全国食事栄養調査、国家統計局のデータを用いた研究に基づく。保健省が減塩計画を開始した2003年を出発点として、平均塩摂取量や血圧、脳卒中や心疾患による死亡数の変化を調べた。この間に平均血圧や塩の摂取量は有意に減少し、脳卒中や心疾患による死亡も減った。降圧薬を使用していない人のみを対象にしても血圧は有意に低下していた。研究者らは減塩の結果血圧が下がった可能性があると主張している。しかしながら、ありそうなことではあるが、この研究ではそれを証明することはできない。医療の進歩や他の健康条件が死亡減少の原因かもしれない。しかしながらこの研究は現在の減塩の勧めを支持する。