食品安全情報blog過去記事

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消費者向け情報

この魚は何?
What Kind of Fish Is That?
A P R I L 2014
http://www.fda.gov/downloads/ForConsumers/ConsumerUpdates/UCM392087.pdf
「天然」サーモンは実は養殖ではないかと疑ったことはないだろうか?あるいは「米国産ナマズ」がベトナムで生まれ育ったのでは?と。
「レッドスナッパー」と表示してある魚は本当に高価なレッドスナッパーなのだろうか?FDAの科学者はDNAバーコードによりこの質問に答えることができる。このプロジェクトは偽装問題を解決する努力の一環である。魚の偽装は安価な魚を高価な魚と表示することであるが、誤表示は時に公衆衛生を脅かす。例えば2007年には禁止されている有毒魚フグが「頭を取ったアンコウ」と書いた箱に入って米国に密輸された。この詐欺により複数の州で被害者が出た。
魚のDNAバーコードは商品につけるのではなく、FDAの実験室で種特異的バーコードをデータベースに登録し、種が不明の魚があったら査察官が装置を使ってバーコードを作成しデータベースと照合してそれに適合するものを探す。DNA検査は食中毒が起こったときに原因の魚を同定することも可能にする。例えば「スナッパー(フエダイ類)」や「グルーパー(ハタ類)」が怪しいとされた場合、この二つの名前で販売されている魚は100以上ある。問題原因を正確に同定することが必須である。