Environment and Health Atlas for England and Wales
http://www.sahsu.org/content/environment-and-health-atlas
25年間の環境ハザードと考えられるものの地域分布と健康についての地図。
ハザードとしては農地への農薬使用、大気汚染(NO2, PM10)レベル、飲料水中の塩化殺菌副生成物、ラドン、日照時間。健康の指標としては1985-2009年の肺がん、乳がん、前立腺がん、白血病、悪性黒色腫、肝臓がん、脳腫瘍、虚血性心疾患による死亡率、閉塞性肺疾患による死亡率、腎疾患による死亡率、生殖(死産や低出生時体重)
(おもしろいなぁ。これを提示するにあたってSense About Scienceと協力したと。こういうデータを発表することにいろいろな抵抗があることは容易に想像できるし意図的悪用もいくらでも可能。それでも知ってもらったほうがいい。所沢ダイオキシン騒動の時のように変なデータで住民を不必要に不安がらせないためにも。)
SMC
expert reaction to The Environment and Health Atlas for England and Wales
April 25, 2014
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-environment-and-health-atlas-for-england-and-wales/
英国狭い範囲の健康統計ユニット(SAHSU)の研究者がイングランドとウェールズの町内レベルでの環境化合物と健康についての地図を発表した。
Southampton大学職業環境医学David Coggon教授
この地図の主な目的はがんや死亡率の地理的違いを地図にすることで予防可能な疾患の原因がわかるかもしれないということである。相対リスクで提示されているため絶対リスクはもとの率に依存することを忘れないように。前のものよr空間分解能が高くなっている
Birmingham大学環境呼吸器医学Jon Ayres教授
この地図の作製には相当な努力が行われている。しかし相関関係は因果関係を意味しないので仮説提示のためのツールとして使うべきである
Cambridge大学がん疫学Paul Pharoah教授
この地図は素晴らしい成果である。相関関係を因果関係とみなすべきではない。政策決定者にとっては有用なツールであるが個人レベルでは環境暴露より重大なリスク要因は複数有りそれらを変えることができる。これを使って住む場所を決めるべきではない。