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Lancet世界の肥満報告−専門家の反応

SMC
Lancet global obesity report – experts respond
May 29th, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/05/29/lancet-global-obesity-report-experts-respond/
世界の肥満についての新しい解析で世界中の肥満は増加し続けているものの、不幸にもニュージーランドは最も大きく増えたことを示した
1980年から2013年の間に、ニュージーランドの成人男性の肥満率は13%から28%に他のどの国より大きく増えた。同時期に成人の肥満及び過体重の割合は50%から66%に増加、子どもについては30年前は18%だった肥満または過体重が29%になった。
SMCは専門家のコメントを集めた
オークランド大学Boyd Swinburn教授
このニュージーランドの新しい数字は自慢できるものではない。我々が十分な対策をしてこなかったのは明白である。
Lancet報告の共著者Valery Feigin教授
ニュージーランドの肥満率が豪州地域で最大であることは警告すべきことである。政府の介入が必要。
Lancet報告の共著者Tony Merriman准教授
NZで肥満が増えたのはカロリー摂取量が増えたことが主要因であることは広く認められている。ライフスタイルの変化による運動量の低下も寄与している。介入が必要。
オタゴ大学Nick Wilson准教授この研究は肥満問題の世界展望を提供する重要なものである。統計学的有意差は一部にしかないもののオーストラリアよりニュージーランドのほうが悪い。介入方法は多く知られているが費用対効果が高いものはいろいろなものに課税することだろう−例えばソフトドリンク、そして燃料に課税すると歩かざるをえなくなる

データを可視化したものの例
Overweight and obesity patterns (BMI≥25) for both sexes adults (20+)
http://vizhub.healthdata.org/obesity/