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食品中のアクリルアミドは公衆衛生上の懸念となる、とEFSAの案は言う

Acrylamide in food is a public health concern, says EFSA draft
1 July 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/140701.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_content=feature&utm_campaign=20140702
EFSAは動物実験に基づき、食品中のアクリルアミドは全ての年齢の消費者にがんを発症するリスクを増加させる可能性があるという先の評価を確認した。アクリルアミドは日々の家庭やケータリングや食品製造時の高温調理(150℃)で食品がきつね色になる−同時に美味しくなる−のと同じ化学反応で生じる。コーヒー、フライドポテト、ビスケット、クラッカー、パン、ある種のベビーフードが重要なアクリルアミド摂取源である。体重あたりでは子どもたちが最も暴露量が多い。ヨーロッパや国の当局は既に消費者や食品製造業者に可能な限り食品中のアクリルアミドを減らすことを勧めている。
本日EFSAはCONTAMパネルの作成した食品中のアクリルアミドに関する科学的意見についてのパブリックコメント募集を開始した。9月15日まで意見を受け付ける。
CONTAMパネルの座長であるDiane Benford博士は意見案の骨子について以下のように説明する:経口摂取されたアクリルアミドは消化管で吸収され全ての臓器に分布し代謝される。主要代謝物のひとつであるグリシダミドがこの過程で生じ、動物事件で観察される腫瘍や遺伝子突然変異の原因である可能性が高い。これまでヒトの職業暴露や食事暴露による研究では、がんの増加については限られた、一貫しない根拠しか得られていない。
CONTAMパネルはがん以外にも神経系や周産期発達や男性生殖への影響も検討した。これらの影響については現在の食事からの暴露量では懸念とはならないと考えられる。
意見案には将来の研究課題についての助言も含まれる。特に消費者が自宅で作る食品のアクリルアミド量についてより正確なデータが望まれる。

Public consultation on the draft Scientific Opinion on acrylamide in food
http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/140701.htm

  • FAQ

http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/acrylamideinfood.htm

(ラスクとかベジタブルチップとかのデータ欲しい。ポテトスナックもいろいろあるし。ブラックオリーブやズッキーニみたいな特異値はほかにあるかな。)