食品安全情報blog過去記事

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ASA裁定

  • ASA Adjudication on GlaxoSmithKline UK Ltd

16 July 2014
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2014/7/GlaxoSmithKline-UK-Ltd/SHP_ADJ_262008.aspx#.U8dXyKTlpaQ
MaxiNutritionプロテインのTVなどでの宣伝「筋肉の回復に必要なタンパク質を供給しより強くより良い結果を出すのに役立つ」「筋肉の回復に役立つ」は、「食品への栄養と健康強調表示」規制の対象であり、EFSAに評価されて認められなければならない。EFSAがタンパク質について認めているのは「タンパク質は筋量増加に寄与する」と「タンパク質は筋量維持に寄与する」で、宣伝文句は認可されていない。(運動により破壊された筋肉の修復については言っていない)

  • ASA Adjudication on Minerva Research Labs Ltd

16 July 2014
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2014/7/Minerva-Research-Labs-Ltd/SHP_ADJ_252489.aspx#.U8dZdaTlpaQ
コラーゲン飲料のテレビ宣伝
女性が更衣室で鏡を見ながら「私は毎日Pure Gold Collagenを飲んでいる」と言って飲む。音声がラーゲンとヒアルロン酸とボラージオイルが入っている、という。劇場で拍手にお辞儀をする映像になり、顔のクローズアップ。そしてまた更衣室で鏡を見ながら瓶の蓋を閉めている。「Pure Gold Collagen」の音声。
これが消費者にコラーゲンが皮膚によさそうという誤解を与えるという苦情があった。販売業者はこのCMを見てこの製品が消費者の皮膚に影響するなんてだれも思わないだろうから誤解を招くものではない、と反論。皮膚など一言も言っていない。
ASAはこの宣伝は女性とその肌の美しさを強調していて健康強調表示に相当する文言はない。しかし消費者がこの宣伝を見たらほとんどはコラーゲンが肌の見た目に影響があると受け取るだろう。皮膚の見た目は健康強調表示にあたらないでの、この文脈での根拠を評価した。Minervaが提出した研究は10人に12週間投与してコラーゲン密度を測ったものであるが数が少なくピアレビューのある論文にもなっていない。他のデータもしっかりしたものではない。従って誤解を招く、根拠のない、誇大な宣伝であると判断。