- インスタント麺摂取と食事パターンは韓国の明確な心メタボリックリスクファクター
Instant Noodle Intake and Dietary Patterns Are Associated with Distinct Cardiometabolic Risk Factors in Korea
Hyun Joon Shin et al.,
J. Nutr. August 1, 2014 vol. 144 no. 8 1247-1255
http://jn.nutrition.org/content/144/8/1247.abstract
韓国の全国健康栄養調査IV 2007–2009の10711人の成人のデータを用いて解析
基本的食生活を「伝統的(コメ魚野菜果物ジャガイモが多い)」と「肉とファストフードが多い」で分類しているがどちらかの食生活パターンがメタボリックシンドロームの頻度と関連するということはなかった。一方インスタント麺を週に2回以上食べることは基本の食生活にかかわらず女性でメタボリックシンドロームの頻度と関連した(OR: 1.68; 95% CI: 1.10, 2.55)
(著者は韓国人だけど所属はハーバード。多分韓国伝統食のほうがいいという結果を期待したのだろうが残念ながらそうはならなかった。塩が多すぎ。ニュースサイトで発泡スチロールのBPAがどうこうと言っているがインスタント麺ってカップラーメン限定?袋麺は?
Can Instant Noodles Lead to Heart Disease, Diabetes and Stroke?
http://www.newswise.com/articles/can-instant-noodles-lead-to-heart-disease-diabetes-and-stroke)
即席麺(インスタントラーメン)の消費量、及び人口1人当たりの消費量
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0445.html
によると韓国人平均73.7食
週2回だと104食。)
- コンテストに出したい母親が減量のためにこっそり娘に条虫を与える
Pageant mother secretly feeds daughter tapeworms as weight loss aid
Posted on August 24, 2014
http://www.modvive.com/2014/08/24/pageant-mother-secretly-feeds-daughter-tapeworms-weight-loss-aid/
フロリダのERナースのCabral-Osorioが語った話。激しい腹痛で来院した小さな少女がトイレでたくさんの虫を排出して驚いた。母親があまり驚いていなかったので尋ねたところ、コンテストに出るのに少し痩せた方がいいと思ってメキシコで購入した条虫錠剤を与えていたとのこと。
記事の分類は子どもの虐待。コンテストで勝つために子どもにお稽古を強いたりドレスやヘアメイクに膨大な投資をしたりすることが問題になっているがこれは希な例。
- 世界で最も良い食事が科学者によって明らかにされた
SMH
World's Best Diet revealed by scientists
August 25, 2014 Paula Goodyer
http://www.smh.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/worlds-best-diet-revealed-by-scientists-20140824-106l0i.html#ixzz3BMMyVLc8
減量を約束する食事方法には事欠かないが問題はそれを維持する方法である。コペンハーゲン大学の科学者が「世界最良食World's Best Diet」とよぶ食生活は高タンパク質/低炭水化物のパターンであることを報告した。これは5つの異なる食事を比較した大規模欧州試験Diogenes Dietによる。この研究では既に平均11kgを減量した773人の成人を炭水化物とタンパク質の比の異なる5種類の食生活に割り付けた。答えは低GI炭水化物と高タンパク質の組み合わせだった。この食事では白パンや白米のような炭水化物は含まず、穀物はライ麦や大麦、黒パン、そして野菜やマメやナッツ、魚、乳製品などを食べる。タンパク質の多い食事による長期健康影響が懸念されていたが、1年後のDiogenes試験の参加者は、低GI炭水化物高タンパク質群が血中炎症マーカーでは健康状態は良かった。
(World's Best Dietは2012年にデンマークで発表された本のタイトル)
Diogenesプロジェクト
http://www.diogenes-eu.org/
Diogenes はDiet, Obesity and Genesから
このプロジェクトの成果は概ねここにまとめられている
http://www.uhbristol.nhs.uk/media/1917446/diogenes_bru_25092013_angeliki_papadaki.pdf
家族内に複数の肥満の成人がいて、かつ子どものいる家庭が対象。
まず8週間低カロリー食(800-1000Cal/day)で減量してから無作為割付
炭水化物は低GIと高GI
高タンパク質は23-28%、低タンパク質は10-15%、その組み合わせと対照群で5群
対照群は好き勝手というわけではなく、一般的な食事助言に従ったもの(砂糖や脂肪を減らすとか)全群で約1/3脱落。子どもで成績が一番悪かったのは低タンパク質高GI炭水化物(日本食はこれに近い)。結論が「体重管理は難しい」