食品安全情報blog過去記事

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その他

FOX NEWS
Unvaccinated students may be asked to stay home amid Ohio mumps outbreak
Published August 25, 2014
http://www.foxnews.com/health/2014/08/25/unvaccinated-students-may-be-asked-to-stay-home-amid-ohio-mumps-outbreak/
中央オハイオでは481例が報告されていてその半分以上がオハイオ州立大学に関連している。この州のアウトブレイクの数は今や2013年の米国全体より多い。患者の多くはワクチン接種をしている人だがワクチン接種をしていない人が拡大に寄与している可能性があると州当局は言っている。拡大を遅らせるため、ワクチン接種をしていない生徒はその地域で最後の症例が報告されてから少なくとも25日間、自宅待機を指示されている。
州の公衆衛生当局はオハイオでは一部の患者が耳が聞こえなくなったり入院したりしている。ほとんどの学校ではMMRワクチンを生徒に求めているがさらに繰り返し確認している。もし予防接種がまだならすぐに病院に行って必要なワクチンを接種するように。
Knox郡でのアーミッシュの最近のアウトブレイク377症例は最近フィリピンに旅行してきた人が感染源であることを追跡できている。

  • 毒素への暴露が孫娘のストレス感受性を大きくする

Exposure to Toxins Makes Great Granddaughters More Susceptible to Stress
Monday, August 25, 2014
http://cns.utexas.edu/news/exposure-to-toxins-makes-great-granddaughters-more-susceptible-to-stress
祖父母がビンクロゾリン暴露された雌のラットはストレスに感受性が高くなる
Sexually dimorphic effects of ancestral exposure to vinclozolin on stress reactivity in rats
Ross Gillette1, Isaac Miller-Crews1, Eric E. Nilsson2, Michael K. Skinner2, Andrea C. Gore1,3, and David Crews
Endocrinology
http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/en.2014-1253
(ビンクロゾリンとF3世代、Skinner、で、もういいやという気分になる。何かを調べるとどこかに有意差がつくことはある。)

  • 食物アレルギーを止める腸内細菌

Scienceニュース
A gut microbe that stops food allergies
By Jennifer Couzin-Frankel 25 August 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/08/gut-microbe-stops-food-allergies
シカゴ大学のCathryn Naglerらは生まれてすぐに抗生物質を与えたマウスはピーナッツに感作しやすくなることを確認した。次にクロストリジウム属を含む溶液を胃に注入すると感作性がなくなることをPNASに報告した。バクテロイデス属の細菌では同じ効果は得られなかった。

  • 何故ヒトはこんなに成長が遅いのか?脳のせい

Why do humans grow up so slowly? Blame the brain
By Priyanka Pulla 25 August 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/08/why-do-humans-grow-so-slowly-blame-brain
ヒトは他の霊長類に比べて遅咲きであり幼年期が長い。何故だろう?広く受け入れられている説のひとつに脳がエネルギーを大量に消費するためというのがあり、グルコースの取り込みを調べた賢い研究でこの「高価な組織expensive tissue」仮説が確認された。PNASに発表。
乳児から30才までの36人のPETスキャンについての1987年の研究を用いて脳の3つの主要断片の年齢によるグルコース取り込み量を推定した。それから4.5才から成人までの400人の脳の容量と年齢のデータを組み合わせて脳全体の取り込みを計算した。最後に1978年に集められた生まれたときから成人までの1000人の脳と体重の年齢変化のデータを用いて年齢と脳のグルコース取り込み量と身体の大きさを関連づけた。その結果、脳のエネルギー需要が大きいと身体の生長は遅くなることがわかった。

  • 生態学は世界をより説明できなくなっている?

Is ecology explaining less and less?
By Erik Stokstad 25 August 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/08/ecology-explaining-less-and-less
生態学者はより多くの仮説を調べるようになってきたがその研究はだんだん世界を説明しなくなっている。80年の研究論文を解析した新しい研究による驚くべき結論である。原因は不明であるが研究者らは生態学研究への信頼が損なわれることを心配している。
生態学1800年代から正式な研究分野である。他の科学同様、最初は記述的だったが成熟するに従ってより定量的になってきた。英国Essex大学のEtienne Low-Décarieらは1913年以降の主要3生態学雑誌に発表された18076の論文を解析した。これらの論文のPと R2値を検討したところ1つの論文あたりのPの数(検定を行った数)は一貫して増加し1980年代から2倍になった。しかしモデルの適合度を表すR2は低下している。1980年代に報告されたR2は平均0.7であるが2010年には0.5以下になっている(わかりやすい図がある)。Frontiers in Ecology and the Environmentに発表。
(意味のない論文が増えたというのは全分野に渡ってそう。これでいろいろな事業の環境影響評価をやらなくちゃいけないので非常に混乱する。裁判のたび違う結果が出たり。殺虫剤が虫を殺すとか福島の環境影響とか騒いでる人たちについても同じこと。守るべき「生態」にとって重要なのは何?には答えない)

  • 朝食は過大評価されている?

Is Breakfast Overrated?
By GRETCHEN REYNOLDS
August 21, 2014
http://well.blogs.nytimes.com/2014/08/21/is-breakfast-overrated/?_php=true&_type=blogs&_php=true&_type=blogs&_r=1&
何年もの間、朝食は一日のうちで最も重要な食事だと聞かされてきた。しかしこのことを支持する科学的根拠は驚くほど貧弱で、異なる大学からのたくさんの新しい研究が我々の考えを変えるかもしれない
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20140605#p7の件)
朝食を抜いたからといって太ったりはしない。Emily Dhurandhar准教授は「夫に朝食を食べろと口うるさく言わないだろう」と言っている。
痩せた人での研究を行ったJames Betts教授はもともと朝食を食べない人でそれがこの研究を行う動機のひとつでもあった。この研究の結果から、自分の習慣を変えるつもりはない、という。
(朝ご飯を食べると代謝アップ、ということもなかった。体重は単純に総摂取カロリーと使ったカロリーで決まった)

  • 中国は遺伝子組換えコメと小麦を見捨てる

ScienceInsider
China pulls plug on genetically modified rice and corn
By Dennis Normile 20 August 2014
http://news.sciencemag.org/asiapacific/2014/08/china-pulls-plug-genetically-modified-rice-and-corn
中国農務省は研究グループがGMコメとトウモロコシを栽培するためのバイオセーフティ認証を更新しないことを決定した。この認可は8月17日で切れる。この動きの背景はわからないが、中国での関連研究の将来に疑問を投げかける。
中国農務省は2009年8月に、大々的にGMコメに認証を与えた。この許可は武漢のHuazhong大学にBt遺伝子を含む2つのコメの品種を作ることを可能にした。同時に農務省は北京の中国農業科学アカデミーバイオテクノロジー研究所の開発したトウモロコシの栽培も認めている。このトウモロコシは飼料効率を改善するためにフィターゼを含むようにしたものである。どちらも期限は5年だった。しかしその後中国でGMへの懐疑が広がりGM植物の研究をしている科学者が一般講演の時に攻撃されるという事件もおきている。
(この記事にネオニコ反対とかわけわからないコメントがたくさんついている。それはともかく中国には既に、多分政府が開発に関与したBt米が制御不能に拡散している現実があるのに、何を言ってるんだか。)

  • オーストラリア首都特別地域(ACT)の学校での信号表示には強い支持がある

ACTニュース
Strong public support for traffic-light food ratings in ACT schools: Gallagher
August 25, 2014
http://www.canberratimes.com.au/act-news/strong-public-support-for-trafficlight-food-ratings-in-act-schools-gallagher-20140825-1084ge.html
Katy Gallagher州首相はACTの学校活動やイベントでの食品の信号表示システムの導入には一般からの強い支持があると信じる。信号表示システムで赤に分類されるものは公立学校のイベントで提供されてはならない、という政策案を提案。自動販売機の禁止も提案されている。