食品安全情報blog過去記事

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その他

  • Natureエディトリアル

人々の力
People power
27 August 2014
http://www.nature.com/news/people-power-1.15765
気候モデルは温暖化する世界にヒトがどう対応しているかについても考慮しなければならない
現在の気候モデルは人類の危機に直面した適応を組み入れていない

  • ブラジルは遺伝子組換え木を検討

Natureニュース
Brazil considers transgenic trees
Heidi Ledford
27 August 2014
http://www.nature.com/news/brazil-considers-transgenic-trees-1.15769
遺伝子組換えユーカリが世界のテストケースになる
オーストラリアが出自のユーカリは現在熱帯亜熱帯で2000万ヘクタールほどが栽培されている。これまで遺伝子組換え樹木の大規模採用はなく、ブラジルが現在評価中の遺伝子組換えユーカリ(20%多く木材を作り通常7年のところ5年半で収穫できる)を認可するかどうかに注目が集まっている。これは非常に強力で感情的な反対運動の標的になるだろう。
この木を開発したのはエルサレムのHebrew大学から1993年にスピンアウトしたバイオテクノロジー企業FuturaGene社で、ある種のタンパク質が細胞壁の拡大を促進して植物の生長を加速することを発見した。同社のStanley Hirsch社長はこの木の早い生長が二酸化炭素の吸収を増やし森林資源の保存に役立つと言う。一方米国ではArborGen社が2008年から寒さに強いユーカリについての規制機関の決定を待っている。

  • ダイエット飲料は食べ過ぎの原因になるか?

Wellness Tip
Can Diet Beverages Make You Overeat?
by Berkeley Wellness | August 26, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/article/diet-beverages-do-they-make-you-eat-more
もしあなたが過体重でダイエット飲料を飲んでいるなら、減らした分のカロリーでもっとたくさん、特に甘いお菓子を、食べたいという誘惑に負けてはいけない。American Journal of Public Healthに発表された最近の研究によるとこれはよくあるシナリオである。
この研究によるとダイエット飲料を飲んでいる過体重または肥満の成人は、食品からのカロリー摂取が増えて総カロリー摂取量が砂糖入り飲料を飲んでいる人より少なくならない。一方健康体重の人はダイエット飲料を飲むと砂糖入り飲料を飲んでいる人よりカロリー摂取量は減る。
(肥満の人は言い訳が好きなだけで甘味料が悪いわけじゃない。)

  • 自分で振動して健康になれるか?

Can You Shake Yourself Fit?
by Berkeley Wellness | August 27, 2014
http://www.berkeleywellness.com/fitness/exercise/article/can-you-shake-yourself-fit
ホールボディーバイブレーション(WBV)エクササイズは振動する台の上で運動する方法である。主張されているメリットに根拠はなく、普通の運動の代わりにはならない。一部のヒトには医師の監視下で行うメリットはあるかもしれない。いろいろな病気で禁忌なので自分で始めようと思うなら医師に相談すること。
(器具いろいろ売ってる。日本でも宣伝している。スポーツ選手とか結構こういうののカモにされてる感じ)

  • Jelly Totsお菓子の中に錠剤が見つかった

Telegraph
Tablets found in Jelly Tots sweets
Thursday 28 August 2014
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/uk/tablets-found-in-jelly-tots-sweets-30542891.html
イングランドのNewcastle近くのネスレの工場で先週錠剤が発見されて警察が捜査を行っている。錠剤はお菓子の包装前の検品行程で容器の中で発見され、普通に処方されているものであった。販売されている商品に影響はないのでリコールなどは行わない。
この工場では400人以上が働いている
(単純な従業員のミスのような感じだが、直ちに警察を入れて公表しているところがすごい。ここまでやれるところはあるだろうか?)

Fraser Health pulls breastfeeding pamphlet after offending some moms (updated with document)
By Tara Carman, Vancouver Sun August 27, 2014
http://www.vancouversun.com/health/Fraser+Health+pulls+breastfeeding+pamphlet+after+offending+some+moms+updated+with+document/10154877/story.html
調整済みミルクを与えないように攻撃的表現があると批判された
このパンフレットには、母乳を与えられなかった赤ちゃんは「病気になりやすい」と書いてあってその病気には風邪、インフルエンザ、胸部感染、ある種の小児がん、腸疾患、肥満、乳幼児突然死症候群が含まれ、「さらに母乳を与えられなかった子どもはIQテストの成績が少し悪い」ともあった。さらに母乳を与えない母親は2型糖尿病や産後の出血、閉経前の乳がん卵巣がんリスクが高いと記述してあった。
さらに保護者が3つ選択肢のうち混合やミルクを選ぶと「私はミルクを与えると赤ちゃんと自分自身を次のページに掲載されている各種病態になるリスクを増やすことを理解している」ことを認めるよう言われる。
この産後の傷つきやすい女性を標的にした「恐怖戦略」に、保護者たちが怒ったため、水曜日にこのパンフレットはウェブから削除された。母乳を与えることに支援は必要だがこのようなネガティブメッセージはいらない。
(取り下げられたパンフレットが掲載されている。ネガティブなだけではなく根拠があやしい。ただの相関を因果関係だと主張。何故母乳推進業界には過激派が巣くっているのか)